全粒粉は本当に体に良いのか?

全粒粉は体にいい」という話はよく聞きます。

小麦をまるごと粉にしたのが全粒粉で、普通の精製粉にくらべて食物繊維が格段に多いので、心疾患で早死するリスクを下げると言われています。

実際、健康食としては定評がある「地中海式ダイエット」も大量の全粒粉を食べるのは有名です。

地中海式ダイエットが長生きに効くのも、全粒粉の効果では?、とも考えられてきたわけです。

ただ、この根拠は観察研究がベースなので、「たんに健康的な暮らしをしてる人は全粒粉の消費量が多いだけでは?」という疑問も残っています。

全粒粉が体にいいのではなく、健康志向の人が全粒粉を食べてるだけではないかということです。

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8分でストレスに強い脳を作るテクニック

自分が体験したネガティブな経験を、感情や思考を包み隠さず書き記す」 という筆記開示という方法はメンタルにいいと多くの実証データがあります。(ソース1ソース2

具体的には「自分の悩みを包み隠さず書いていく」だけで、これを1日20分ずつ数週間ほど続けると幸福度が上がると考えられております。

ネガティブな感情を外に書き出すことで客観性が生まれ、自分のなかに溜め込むよりも対処がしやすくなるようです。

というわけで、かなり手軽で効果の高い方法ですが、2017年に出た論文(ソース)では「たった8分でも大幅にメンタルが改善する!」という結果がでています。

8分だけネガティブな感情を書く

これはミシガン州立大学の実験で、心配性に悩む学生44人を対象にしたものです。

PSWQという定番のテストで61点以上を取った人たちで、心配性レベルはかなり高いです。

で、実験では全体を2つのグループにわけて、

  1. 8分だけ筆記開示
  2. 8分だけ前日に起きたことを書く

という作業をしてもらいました。

筆記開示の方法はシンプルで、たんに自分のネガティブ感情をありのままに書いただけです。

「あいつがムカつく!」とか「自分は最低だ!」みたいなものを思うままに記すようなイメージです。

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お金は人のために使うと幸せになれる!

「情けは人のためならず 」ということわざがありますが、お金に関しても他人のために使うと幸せになるというブリティッシュコロンビア大学から、論文(ソース)が出ています。

論文の結論は、従来の研究と同じように「お金はどんどん人のために使うほうが幸せになる」というものです。

136カ国を調べたところ、人種や年齢、貧富の差は関係なく、どんな人でも他人に対してお金を使ったほうが幸福度はアップしたということです。

さらに、この研究では、「どういうふうに他人にお金を使えばいいのか?」ということまで考えています。

他の研究と比べてみたところ、単に他人にお金を使っただけじゃ幸福度はアップしないことがわかったらしいです。

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健康になるために欠かせない「自己効力感」

自己効力感は「これぐらいならできる」という感覚のことで、自分にはゴール達成の能力があると信じられる状態を意味しています。

どんなことでも「自己効力感」は必要です。

無条件で自分には価値があるのだと考える自尊心とはまた別の概念となります。

自己効力感の研究はとても多くて、これが高いと、

  • 勉強と仕事のパフォーマンスが上がる
  • 人生の満足度も上がる
  • 家族の関係も良くなる

という点が実証されています(ソース)。とにかく、いろいろと人生に影響をあたえるポイントです。

健康になるための自己効力感チェック法とは?

2018年に出た研究(ソース)では「健康と自己効力感」について調べてくれています。

当然ながら、自己効力感は人間が健康でいられるかどうかも左右するわけです。

この論文でチェックしたポイントは、

健康レベルに影響をあたえる自己効力感のチェック法とは何か?

という問題です。

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