私たちは無意識に太ってるひとへの偏見を持ってる?!

私たちは太っている人へのバイアスを持っているという研究(ソース)が2020年に出ています。

これは、反肥満バイアスと言われ、その名の通り太ってる人を下に見がちな偏見のことで、多くの人は、このような無意識のうちにこのような偏見を持っているということです。

ここでは3つの実験を行っていて、その実験内容はこんな感じです。

  1. 参加者に、色々な体型の人の写真を見せる(ターゲットの性別(男性/女性)×体格(太め/細め)の4パターン)か、いろんな体格の人を描写したシナリオを読む
  2. 写真の人の、暖かさ(温かい、気立てが良い、思いやりがある、育てている)、有能さ(能力がある、知的、自信がある)、自己抑制、感情表現の豊かさなどを評価する。

ということで、個人の体型によって、みんながどんなイメージを持つかどうかを調べたわけです。

では、全体的な結論をざっと見てみると、

  • 体重の重い人は、より温厚で感情表現が豊かだと思われるが、その代わりに魅力的でなく、有能さは低く、より自制心が弱いとみなされた。
  • 体重が平均的な人の場合は、「この人は感情の表現が豊かです」と言われたほうが「より暖かい」と認識されやすく、「この人はセルフコントロール能力が高いです」と言われたほうが「有能そうだ」と認識されやすかった。

となってます。

大きくまとめると、私たちの体格は性格の温かさや能力の高さ印象に影響を与え、太った人よりも痩せた人の方がより有能だと判断されやすいということになります。

そして、この傾向は、おそらく「痩せている人は自制心が強い!」と思われやすいからだと考えられてます。

一方で、体重の重い人ほど温厚に思われ、体重が軽い人ほど感情を抑圧しているように思われやすいのは、おそらく体の大きさが感情表現に影響するからだろうと考えられています。

この結果は過去の研究とも一致していて、たとえば多くの人は、細い人ほど慎重で律儀な性格で、太った人ほど不注意で怠惰で無秩序であると考えやすいようです。

ってことで、どうやら私たちのなかには、体型だけを見て相手の自制心、能力、温かさ、感情表現などを判断してしまう傾向があるので、誰かを評価するときは「反肥満バイアスに影響されていないか?」と自問してみるのもいいかもしれません。

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