ビタミンDはがんに効果があるのか?

ビタミンDはホルモンの一種で、細胞に増殖するよう命令したり、免疫システムを正常に保ったり、メンタルと脳の働きに必須な栄養素です。

ビタミンDが不足するとコロナ感染リスクがあがる

今回は「ビタミンDは癌に効果があるのか?」がテーマです。

2015年の観察研究(ソース)でもビタミンDが癌リスクに影響を与えるのではないかという傾向が確認されています。

2019年の論文(ソース)は、その最新版で、特に大腸癌と乳癌への影響が大きいようです。

この研究は過去のビタミンD研究から信頼度が高めな10件のRCT(ランダム化比較試験)をまとめたメタ分析になっていて、科学的な証拠としてのレベルは高く、ビタミンDが癌に効くのか問題については、良いデータと言えます。

データの内容は、

  • 10件中5件が癌の死亡率を報告
  • 8件が総死亡率を報告
  • 調査期間はだいたい5〜10年
  • ビタミンD3の使用量はだいたい1日400-2000 IU

みたいになってます。長期間のテストが多くて結果が期待できそうです。
では、分析の結果は、

  • ビタミンDを飲んでも発癌率には影響がなかった
  • が、癌にかかった人の死亡率は、プラシーボに比べて13%ほど下がる!

となっています。

つまり、ビタミンDを飲んでも癌の予防にはならないけど、癌治療のサポートには使えるのではないかということです。

今回の結果は2014年に出た観察研究のメタ分析(ソース)と似ていて、こちらは、

  • 癌と診断された人が血中のビタミンDレベルが高かった場合、早期の死亡率が低くなる

ということで、やはりビタミンDにはがんに対して何かの作用がありそうです。

さらに2019年のメタ分析を見ても(ソース)、ビタミンDは全死亡率の低下と相関がある!って結論です。

以上のことから、ビタミンDはがんの予防にはならないけれど、がんと診断された後の治療でサプリメントとしては効果がありそうです。