いくら食べても食欲がおさまらないのはなぜ?

なぜ人間の食欲は暴走するのでしょうか?

人間の脳には自動でスリムな体型を保とうとする「セットポイント」という仕組みが備わっているのですが、いったんこの機能が狂い出すと、どんなに頑張っても痩せない体になってしまいます。

その原因として大きいのが脳の混乱で、もう1つが細胞レベルの不調です。

前提として、セットポイントがきちんと動いていると、人間の体は一杯食べると空腹感が下がり、代謝が上がって消費する、あるいは、あまり食べないと空腹感が上がり代謝がさがり消費をひかえて、一定の体重をキープしようとがんばります。

ところが、いったん肥満になってしまった方のなかには、いくら食べても空腹感がおさまらず、逆に代謝は下がって脂肪が燃えないって状態になったりします。

これは「レプチン抵抗性」と呼ばれる現象で、ホルモンのバランスが崩れた状態です。

痩せるホルモン、レプチンは脂肪細胞から分泌されるホルモンで、脳に「もう満腹です」と伝える役目を持ってます。

そのため、本当なら脂肪が多いほど簡単に満腹感を得られるはずなのですが、「レプチン抵抗性」がアップすると事態は大きく変わってしまいます。

脳がレプチンに反応しにくくなるので、どれだけ食べても食欲がおさまらなくなるのです(ソース)。

肥満の人の中には、見ためはいくら太っていても脳のなかは飢餓状態と同じという人がいるということです。

では、なぜ「レプチン抵抗性」は起きるんでしょうか? 続きを読む

体に良い炭水化物は何か?

以前糖質を制限しても痩せないし体に良くないという記事を書きました。

糖質制限しても痩せないし体に良くない!

では質の良い糖質はどこから摂取すればいいのでしょうか?

優秀な炭水化物は糖質以外にも私たちの体に必要な栄養素等を含みます。

優秀な炭水化物を選ぶ基準とは?

1.抗栄養素が少ない
抗栄養素は、必要な栄養の吸収を妨げます。

たとえば小麦や豆類に多くふくまれるフィチン酸(ミネラルの吸収を阻害)や、ブロッコリーやケールなどに多いゴイトロゲン(ヨウ素の吸収を阻害する)などです。

だからといってブロッコリーがダメという訳ではないですが、多少のマイナスポイントということです。

続きを読む

自分が痩せにくいのかどうかを知るには?

カロリー制限を長期的(1年ぐらい)にすると、体脂肪の減少率が少なくなって、代謝が悪くなり痩せにくくなります。

 (ソース1)

ソース2

多くの研究には異論もあるのですが、カロリー制限で痩せにくい体になっていくのは間違いなさそうです。

これは、強引に摂取カロリーを減らすと、

痩せるホルモンが減る
筋肉が減る
運動の消費カロリーが減る

という現象が起きて、どんなに食べる量を少なくしても痩せなくなってしまうということです。

続きを読む

痩せやすい野菜orフルーツって何?

野菜やフルーツを食べると痩せやすいイメージがあります。

野菜といっても根菜系から葉物系色々ありますし、フルーツも種類が多いので、どれを食べたら痩せやすいのか分かりませんよね。

それを調べてくれた研究があります。

痩せやすい野菜Orフルーツはこれだ!

ハーバード公衆衛生大学院のデータ(ソース

これは過去の観察研究をまとめたメタ分析で、24年間の13万3468人の健康データを精査した研究になっています。

4年おきに細かく食事と体重の変化をチェックしたデータを使っていて、信頼感が高いです。

調査の対象になった野菜と果物は70種類で、それぞれの摂取量が変わるごとに、どんな体重の変化が出るかを追いかけたわけです。 続きを読む