「メンタルが疲れてると筋トレもはかどらない」 というのは知られた事実です。
脳と筋肉の働きはつながっているので、心が疲れているとトレーニングもうまくできなくなくなるということです。
これは過去の研究(ソース)でも確認されていて、「トレーニングの30分前に認知テストをやると、スクワットのパフォーマンスが15.8%低下する」という報告があります。
ただし、こういう研究では、ストループ課題(文字意味と文字色のように同時に目にする二つの情報の中で、文字の色を答える)などのように現実世界では行わないテストを使っているので、本当にどこまで筋トレに悪影響があるのかはわからないという問題があります。
2021年に出た研究(ソース)では、「筋トレ前にスマホを使うと良くないのか?」を調べていて役に立ちそうです。
具体的には、トレーニング前にSNSを使うと、筋トレのボリュームとモチベーションは変わるのか?をチェックしています。
参加者は一般的な25歳前後の男女16人で、研究の内容は、
- 30分間のNASAのドキュメンタリーを視聴した後、15RMでスクワットのテストを3セット行う(1RMは1回で挙げられる最大の重量)
- スマホでSNSを30分ほど視聴した後、15RMでスクワットのテストを3セット行う
という2つのパターンで、筋トレの成果に違いが出るかをチェックしています。
筋トレ前にスマホを見ると見ないでは、果たして効果に差があるのかってということですね。