キノコで脳の働きが衰えるリスクが50%も下がる?!

キノコが健康食材だというのはよく知られていて、ダイエットに効くかも?(ソース)とか腸内細菌を増やすかも?(ソース)という見解があります。

さらに、2019年にでた研究(ソース)は「キノコで認知症リスクが減るのでは?」という結果が出ていて面白いです。

これはシンガポール大学などの研究で、60歳以上の男女663人を6年間追いかけた観察研究になってます。具体的には、

  1. 普段どれぐらいキノコを食べてるかをチェック
  2. 定期的に運動テストと認知テストを行う


という感じになっていて、この研究をした理由は、

” 興味の対象は、エルゴチオネインという物質である。これは特有の抗酸化と抗炎症効果を持った物質で、人間は体内で合成できない。しかし、キノコには多くふくまれている。”

ということです。

キノコにはかなりすごい抗炎症効果があるので、食べ続けたら良い影響が出るのではないか?と考えたわけです。


データから年齢や性別、教育レベル、タバコ、血圧、野菜の消費量、運動量といった定番の要素を調整した結果、

1週間に300g以上のキノコを食べている人は軽度認知症リスクが50%下がる!


ということになったそうです。

軽度認知症ってのは、痴呆まで大きな症状ではなくて、人より忘れやすかったり日常生活にちょっと支障をきたすぐらいのレベルです。

” この相関は驚きだし勇気づけられる。これだけ日常的な食材が脳機能の低下に劇的な影響をあたえるのだから。”


ということで、サンプル数が少ないですが、確かに50%の差ってのは大きいです。


また、ここでいうキノコは、

エノキダケ

ヒラタケ

シイタケ

マッシュルーム


などで、スーパーで普通に手に入るもので簡単に試せそうです。




これは観察研究なので「キノコが脳に効く」とは完璧には言えません。キノコには、

ビタミンD

セレン

スペルミジン


という成分が含まれていて、いずれも神経を守る働きあるので、エルゴチオネインだけの成果なのかはよくわからないですが、いずれにせよ、脳へいい効果をもたらしてくれそうです。


今回のデータは過去の調査とも呼応しいて、2031人を対象にしたノルウェイの研究(R)では、

キノコを食べれば食べるほど認知テストの成績も上がる

キノコ以外の野菜でも認知テストの成績は同じぐらい上がる


という報告が出でいます。キノコにこだわらなくてもいいのかもしれませんが、手に入りやすい優良食材なのは確実なので、積極的に取り入れていくのは悪くないと思います。