卵を食べ過ぎると心疾患のリスクは上がるのか?

結論から言えば、健康な人が卵を食べ過ぎても心臓病や脳卒中のリスクが上がる可能性は低いです。

卵は体にいいのか悪いのか?という議論は今もあって、個人的には毎日食べても別に問題ないと思ってますが、一方では「週3個以上であぶない」みたいな実験データ(ソース)もあるので、判断に迷う点はあります。

2019年10月の新しいデータ(ソース)は、この卵問題についてかなり徹底的な研究を行っていて、かなり参考になるかと思います。

これは「卵で心疾患のリスクは上がるか?」って問題について調べた先行研究をまとめたアンブレラレビューで、

7件の系統的レビュー
15件のメタ分析

と、かつてない規模のデータを扱っています。 続きを読む

オリーブオイルの効能とは?

オリーブオイルは善玉コレステロールの性能をアップさせる。

オリーブオイルをよく使う人ほど、心疾患にかかりにくいという認識がありますが、このメリットは、おもにオリーブオイルの脂肪酸のおかげだ考えられてきました。

2014年になると実は「ポリフェノールのおかげではないのか?」という論文が出ました。(ソース)。

これは47人の男女を対象にした実験で、全員に1日25 mLのオリーブオイルを飲んでもらったのですが、その際に参加者に2種類のオイルを渡して、

ポリフェノールが多めのオイルを飲む
ポリフェノールが少なめのオイルを飲む

という感じで3週間ずつ過ごしてもらいました。その結果は、 続きを読む

ココアは万能な飲み物

特に冬の間は私もよく飲むココア(もちろんカカオ100%のパウダー)は血管を広げて血流を良くしてくれるので寝る前に飲むとぽかぽかです。

他にも以下のようなココアの効果があります。

1.抗酸化作用

2.認知機能アップ

3.血圧の改善

4.心疾患の予防

5.気分の改善

6.慢性疲労を和らげる

7.美肌効果

8.便秘に効く

1.抗酸化作用

ココアのポリフェノールの実験研究結果(ソース)によると、緑茶やワインより抗酸化力が高いということが分かってます。

体内の炎症に対して有効な効果があります。

ココアの抗酸化力は半端ではないようです。 続きを読む

チーズで腸内環境が良くなる!

チーズは発酵食品で、以前の記事(発酵食品は心にも体にも良い)で紹介したように様々なベネフィットがあります。

コペンハーゲン大学の研究で被験者に3パターンの食事を2週間行ってもらいました。(ソース
1つはミルクが多い食事
2つはチーズが多い食事
3つは乳製品を無くした食事

それぞれの食事を摂った被験者の腸内環境を調べると、チーズを多く食べたグループが人間の体に良い腸内細菌が増えた時に分泌される腸内の短鎖脂肪酸(Short-chain fatty acids)が増えていました。

この短鎖脂肪酸は腸のバリアに穴が開いてしまうリーキーガットを防いでくれる効果もあります。

脂肪分のデメリットはどうでしょうか? 続きを読む