納豆の成分、ナットウキナーゼはどれ程健康的なのか?

納豆のネバネバ部分に含まれるタンパク質分解酵素は、ナットウキナーゼと言われますが、これがよく「健康にいい」と言われてサプリまで売ってます。

ナットウキナーゼが血栓の主成分であるフィブリンに直接働きかけ溶解する作用で血栓を予防したり、血圧の改善に良いみたいな話はよく聞きますが、わざわざサプリを買う意味はあるのでしょうか?

血圧の改善についての研究で、有名なのは2008年に韓国の延世大学が行ったテスト(ソース)があります。

高血圧ぎみな男女86人を対象にした試験で、ナットウキナーゼを1日2,000 FUずつ8週間ほど飲んでもらったら、血圧が有意に低下したそうです(最高が5.55 mmHgで、最低が 2.84 mmHgの改善)。

また、他の研究では、

  • 台湾の実験(ソース)だと、45人の男女に1日4000FUのナットウキナーゼを2ヶ月飲んでもらったところ、心疾患リスクがある人だけでなく、健康な人も血液凝固因子のレベルが約7~19%低下した。血圧については、収縮期血圧がちょっとだけ低下した(-3.73mmHg)
  • 健康な男性12人を対象とした最近の研究(ソース)では、2,000FUのナットウキナーゼを単回投与したところ、摂取後4時間後の血中のフィブリン分解および抗血栓因子のが有意に増加した(つまり、血液がかたまりにくくなった)

などがあげられます。

こうして見ると、血圧については「効果があるのかも?」という感じですが、どれも初歩的なレベルですし、すごく改善したといういう印象はなさそうです。

ちなみに、そのほかには「ナットウキナーゼはアミロイドβ線維の分解を助けるからアルツハイマーに効くのでは?」みたいなデータ(ソース)もありますが、実際の患者さんの認知や記憶力が改善したかどうかを調べた調査は行われてません。

ですので、はっきりアルツハイマーに効くとは言い難い印象です。

以上のことから、現時点でナットウキナーゼのサプリは勧められないという感じです。

納豆は骨の成長に必須のビタミンKも豊富な優良食材なので、普通に食べたらよい思いますが、血栓症患者は血液凝固を促進するビタミンK2が含まれるので要注意です。

発酵食品は体にも心にもいい。

納豆は、発酵食品ということでメンタルや免疫力アップに良いので、そういう点では、おすすめです。