都市に緑地が増えれば早死には減る!

自然が健康にいいという話は記事にしましたが、緑が多い地域で暮らす人ほど健康と幸福度が高い傾向があります(ソース)。

自然との触れ合いは大事、自然の加工レベルも重要

2020年に出たデータ(ソース)も「自然と健康」の関係を調べたもので、研究のメインテーマは、

フィラデルフィアにおける30%の土地に木を植えたらどれぐらいのメリットがあるのか?

というものです。フィラデルフィアは土地の緑地化プロジェクトを進めていて、全体の3割を自然で埋め尽くす予定です。

というわけでチームは、過去にWHOなどが行ったメタ分析を使って、「どれぐらい自然を増やしたら、どれぐらい早期の死亡率は下がるのか?」をあらためて調査しました。

都市に緑地を増加した場合に、どれぐらい総死亡率は下がるのかを推定したそうです。

すると、結果は、

  • 緑地を30%増やすと、市全体で毎年400人以上の早死にを防ぐことができる(市の年間死亡数の3%に相当)
  • これにより年間約40億ドルの経済効果が見込める
  • 緑地が5%および10%増加すると、それぞれ年間死亡者が271人と376人ずつ減少する可能性がある
  • 貧困に苦しむ人ほど緑地による恩恵を受けやすい

だったそうです。

これはフィラデルフィアの話なのですが、研究チームによれば、

” すべての都市にはそれぞれの特徴があるが、この研究は、世界のすべての都市に重要な事例を提供している。

樹木の数を増やし、都市環境を緑化することで、多くの命を救うことができる。

さらに、緑地は生物多様性を増加させ、気候変動の影響を軽減する働きもあるため、都市をより持続可能で住みやすいものにする。”

まさに良いことづくめな結果となっていて、フィラデルフィアに限らずアメリカの都市では緑が多い理由が良くわかります。