肉を食べないと血管が老化する!

ベジタリアンのビタミンB12問題

ベジタリアンは本当に健康なのか?というのは、昔からよく聞く話です。今のところ、

  • 確かにベジタリアンで健康になったとのデータは多い
  • ただし、本当に「肉を止めた」おかげで健康になれたのかは不明で、不健康なライフスタイルが全体的に改善した可能性もあります

といった感じです。観察研究を見てる限り、やっぱベジタリアンは体にいいのでは?といった印象もあるわけです。

が、いっぽうでは「ベジタリアンって栄養が足りないのでは?」という指摘もあり、とくにビタミンB12は肉にしか入ってないので、どうしても体に良くないんじゃないかと言えわれています。

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飽和脂肪を減らしても心臓病の予防にならない?!

飽和脂肪といえば、昔から心臓病の原因とか肉を食べると血管がカチカチになるとか言われて、かなり悪い扱いをされてきました。

肉やバターに入ってる飽和脂肪酸を減らしたら、本当に心疾患にかかるリスクは減るのか?という問題です。

飽和脂肪を減らしたら心臓病にならないのか?」という問題に関する、かなり質が高いメタ分析(ソース)が出ていて、面白い結果になっています。

新しく出たデータはコクランによるもので、一般的にコクランの出版物は学術研究のゴールドスタンダードと見なされていて、ここで出た結論はかなり精度が高いケースが多めです。信頼のブランドのひとつと言えます。

ちなみに、コクランは2001年から不定期に飽和脂肪に関するレビューを続けていて、今回のは4回目の改訂版になります。最新バージョンでは、

  • 24ヶ月以上の期間かけて実施された長期間のRCTだけを厳選
  • 約59,000人が参加した15の研究をまとめて、「飽和脂肪を減らしたら心臓病や脳卒中の危険性は本当に減るの?」をチェックしている

という感じの内容になっています。

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お肉を食べるとガンにかかりやすくなるの?

昔から肉は「大腸がんの原因である」や「肉はガンの発症率を上げる」という主張が多く見られていて、肉バッシングの大きな根拠のひとつになっています。

肉好きには気になるところですね。

おおまかな統計データを見ると、1999年と2012年に行われた大規模な調査で、どちらも過去に行われた「ベジタリアンの発がん率」に関する研究をまとめて再分析したものですが、(ソース1,ソース2) データ数は7万から10万人分で結構な量があります。

その結果は、食い違っていて、

  • 1999年論文:ベジタリアンと肉を食べる人の間では、胃がん、大腸がん、肺がんなどの死亡率に差はなかった
  • 2012年論文:肉を食べる人よりもベジタリアンのほうが、発がん率は18%ほど低かった

となっています。

2012年論文のほうが新しくてデータ数も多いので、まずは「肉食と発がん率には関連があるのでは?」と考えた方がよさそうです。

ただし、ここで重要なのは肉の種類です。

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お肉を食べると死亡率は高くなるのか?

肉はいつも悪者扱いされていますが、 「では、お肉を食べると死亡率はあがるのか?」という問題について考えてみたいと思います。

まず参考にしたいのが、ベジタリアンの寿命について調べた1999年のメタ解析(ソース)です。

5つの研究データを精査して、「肉を食べなければ長生きできるのか?」について結論を出しています。

魚は最強, 加工肉は最悪!

このメタ分析によると、ベジタリアンは動脈硬化による死亡率を20%以上ほど改善するのですが、その他の心疾患やガンなどのリスクを下げるわけではなく、全体的に見れば肉を食べるグループにくらべて長生きするわけではないという結果がでています。

ただし、ラクト・オボ・ベジタリアン(卵や乳製品は食べる)やセミ・ベジタリアン(たまに肉を食べる)、ペスクタリアン(魚は食べる)といったサブグループは、やや死亡率が下がる傾向にあります。

また、2012年のデータ(ソース)でも似たような傾向が出ていて、厳格なベジタリアンは死亡率を改善しないものの、ある程度の卵や乳製品をとった場合は9%ほど長生きするそうです。

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