物忘れは、脳が衰えた証拠ではない!

「物忘れ」も脳の役に立っている

あなたが忘れっぽいのはばかだからじゃない!」という面白い論文(ソース)が2017年に出ています。

これはトロントの2つの大学によるレビュー論文で、過去に行われた「脳と記憶」に関する研究の知見をまとめたものです。

その結論をざっくり言うと、

記憶の機能とは、価値ある情報だけをキープして、より最適な決定をくだすことである!

みたいになっています。

生き延びるために必要な要素だけを覚えて、無駄な情報は忘れるのが記憶の本来の姿なんだということです。

だから細かいことを忘れるのは、良い決断には欠かせない機能だという話です。

脳は忘れるようにできている

研究者によれば、

” 近年の研究により、脳のなかには記憶の喪失をうながすためのメカニズムが備わってることがわかってきた。この機能により、大事な情報をよりわけているのだ。”

ということで、人間の脳には生まれつき「物忘れ機能」が装備されてるわけです。

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朝の30分有酸素運動でその日の脳機能のパフォーマンスがあがる!

運動が脳に良いという記事はいくつか書いていますが、2018年に出たデータ(ソース)によると、

手っ取り早くパーフォマンスを得たいなら、朝に30分間の有酸素運動が最高だ?

と思わせる結果になっています。

これは西オーストラリア大学などの調査で、67人の55歳から80歳を対象に、3パターンの運動を割り当ててます。

  1. 朝の9時に30分の運動をして、そのあとは16時まで座って仕事
  2. 朝の9時に30分の運動をして、そのあとは30分おきに3分のウォーキングをはさみつつ6時まで座って仕事
  3. 運動をせず朝から16時まで座って仕事

「朝30分の運動」はトレッドミルを使っていて、軽く傾斜をつけた状態で時速3.2キロのウォーキングをしたとのことです。

一般的な歩行スピードが時速4キロなので、そこまでしんどい運動でもないようです。

傾斜がついてるので普通のウォーキングよりは負荷が高いですが。

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ナッツ類は健康的だけど、どのナッツが一番良いの?

アンチエイジングフード としてブルーベリーのほか、ナッツ類も 信頼できるデータが多く、 37万6228人分のデータをまとめたメタ分析でも、ナッツを食べるとあらゆる病気のリスクが減るという結果が出ています(ソース)。

ここで大事なのが「同じナッツでも色々種類がある」というポイントです。たとえば、アーモンドやカシューナッツなどを比べた場合は、

  • アーモンドのほうがオメガ3と6のバランスが悪い
  • フラボノイドはアーモンドのほうが多い

などの違いがあって、同じナッツでも効能が異なるようです。

そんな中、今のところ「最強のナッツではないか?」と言われるのがクルミです。

クルミは、

  • 他のナッツ類よりもオメガ3と6のバランスが良い(オメガ3が多い)
  • フラボノイドもかなり多い
  • 抗酸化物質もかなり多い

という特徴があって、昔から他のナッツよりいいのではないか?と言われています。

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メンタルの病と幼少期のトラウマの脳への悪影響とは?

メンタルの病で脳は大きくなるのか小さくなるのか

心理的な負担が脳に悪いのは良く知られていますが(ソース)、2020年に出た研究(ソース)では、具体的にどれぐらい脳のサイズに影響するのかを調べています。

これは合計112件のデータを精査したメタ分析で、健康な成人4911人とうつ病と診断された5934人を比べて、メンタルと脳サイズの関係について精度が高めの結論がでています。

その結果は、

  • うつ病のみで他の合併症には悩んでいない人は、海馬の大きさが6.8%減少していた(海馬は記憶力や認知能力にも関わる脳のエリア)
  • 遅発性うつ病患者と複数回のうつ病エピソードを持つ患者ほど、脳の大きさが小さくなる傾向があった
  • うつ病と不安障害を同時に患っていた人では、扁桃体の体積が逆に大きかった(扁桃体は感情のコントロールに関わるエリア)。このような人の扁桃体の体積は、健康な成人に比べて平均3.6%も大きかった

だったそうです。

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