脳の機能を劣化させるホモシステインとは?

ホモシステインの増加で脳が劣化する

ホモシステインは、体内でタンパク質が使われた後に出る残りカスみたいなものです。

かなり酸化しやすい性質を持っていて、これが増えると体内のAGEsレベルが上がったり、コラーゲンの質が落ちたりと、良くない状態になります。

アンチエイジングの大敵、AGEs って何?

たいていの人は、血中のホモシステインが10 mmol/Lより下ですけど、この数値を上回っていくと危険信号で、その結果、人体に起こるのは、

  • 肌の劣化
  • 血管の老化
  • 脳の劣化

などです。まさにアンチエイジングの大敵と言えます。

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プロバイオティクスとビタミンDで脳機能が改善する!

腸と脳はつながっている(腸内細菌がセロトニンのような神経伝達物質を作ってくれて、これが脳に作用する)という事を以前記事にしました。

腸の健康が認知機能に影響するのではないかということで、「プロバイオティクスが高齢者の脳機能の改善に役立つか?」ということを調べた論文(ソース)が出ています。

腸で作られたセロトニンは幸福感に影響する?!

プロバイオティクスで脳機能が改善

これは12週間のRCT(ランダム化比較試験)で、65歳以上の男女63人を集めて、

  1. ビフィズス菌系プロバイオティクスを飲む
  2. プラシーボ(偽物を飲む)

のいずれかを指示しました。

そのうえで、みんなの腸内フローラ、BDNF(神経の細胞の成長を促進するタンパク質)、脳機能(様々な認知テストや感情テスト)を行ったところ、

プロバイオティクスを飲んだグループは、腸内フローラの改善だけでなく、BDNFのレベルと認知機能が有意に改善した!

という結果でした。

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