野菜とフルーツを食べると幸福感が上がるのはなぜ?

「野菜とフルーツを食べると必ず2年以内に幸福度があがる」というデータ(ソース)があるように、健康的な食事をしている人は主観的な幸せの感覚が大きい傾向があります。

どうしてそういった現象が起きるかについては諸説あり、

という考え方がありますが、まだ調査が必要な段階です。

2021年にケント大学とレディング大学の研究チームが行った研究(ソース)は、1万4159人の男女に対して「長期的な報酬を得るために満足感を遅らせたり、目先の満足感を捨てたりする能力があるか?」というポイントを調査しました。

具体的には、「特別で健康的な食事を続けるのは難しい」や「長期的な利益になるのでいつも健康的な食事をしている 」など、自制心に関連した調査項目に答えてもらいました。

その結果について、研究チームは以下のように述べています。

” 満足を遅らせる能力は、ライフスタイルと幸福度に有意な影響を与えることがわかった。

性別、所得階層、教育、年齢階層、農村/都市居住者の間の異質性を検証したところ、プラスの影響の大きさはカテゴリーごとに異なるが、全体的に有意だった。”

つまり、野菜とフルーツを食べるような人は目の前の満足を捨てる能力が高いので、そのおかげで人生全体の満足度が高まってるのではないか?ってことですね。

続きを読む

ネガティブな感情を処理する感情の擬人化とは?

ストレス解消法として、 「インサイド・ヘッド」という映画がおすすめです。この映画は、人間の感情の働きをうまく可視化しているので、自分の心の動きを客観的に見つめるのに役立ちます。

2019年に出たデータ(ソース)は、この「インサイド・ヘッド」から着想を得た内容になっています。

論文は4つの実験で構成されていて、

  1. すべての被験者に「過去にあった悲しい体験」を思い出してもらう(失恋したとかペットが死んだことなど)
  2. 全体を2つのグループに分けて、一つのグループには、悲しい体験を普通に描写する
  3. もう一つのグループには悲しみを擬人化してイメージし、その悲しみがどのような人物なのかを描写する

という感じになってます。

続きを読む

グーグル社員の10人に1人が実践するマインドフルネス瞑想

「グーグルのマインドフルネス革命」は、グーグル人材開発部門のビル・ドウェインへのインタビューをもとに、その合間にマインドフルネス瞑想のメリットや脳への影響などの解説がされています。

グーグル社内に31カ所の瞑想スペース

本書によれば、グーグル社員の10〜15%は「サーチ!」で紹介された瞑想コースや、「脳科学は人格を変えられるか?」でも一押しされていた「マインドフルネスストレス低減法」に参加しているらしいです。


また、グーグル社内には31カ所の瞑想スペースがあり、社員たちは「ヘッドスペース」という瞑想アプリ(ヘッドスペース)で日常的に瞑想を行ってるらしいです。

で、そこまでグーグルが瞑想を推す目的は

  • 自己認識力
  • セルフコントロール力

の向上がメインです。

続きを読む

やる気をキープさせるためにはタスクシフトが大事

意志力は、目の前の欲望を抑えて長期的なタスクに取り組める能力のことです。

要はセルフコントロール能力と同じですね。

これまで「WILLPOWER 意志力の科学」などでは「セルフコントロール力は使えば使うほど筋肉のように疲労していく」というのが定説でしたが、近年では確認されないケースが多くなってきています。


例えば、意志力を使えば使うほどエネルギーが増えるというデータも2017年に確認されています。(ソース)

意志力が減るように見えるのは、たんに思い込みとモチベーション変動のせいだって考え方です。

どっちが正しいかはまだわからないですが、2017年に出たデータ(ソース)では、また「意志力は減らない」派に有利な内容でした。

続きを読む