見た目がいい人は金持ちや性格がいい人は金持ちなど、いろんなデータがありますが(ソース)、2018年に「年収を左右するトップ8を調査した」という面白いデータ(ソース)が出ています。
これはテンプル大学の研究で、2564人の男女に2つの選択肢を与えました。
- 500ドルをいますぐもらう
- 1000ドルを1年後にもらう
ということで、行動経済学の世界ではよく見る「目の前の欲望を遅らせる能力があるかどうか?」をチェックしたわけです。
いわゆる「遅延割引」と呼ばれます。
「休みの日に働くと内発的モチベーションがなくなる!」という論文がハーバードビジネスレヴュー(HBR)に出ています(ソース)。
内発的モチベーションは「この仕事は楽しい」とか「この仕事は意味がある」「興味深いな」と思えることで、高いパフォーマンスを維持するために欠かせない心理状態です。
これは1298人のアメリカ人を対象にした調査で、FWIの調査データを使っています。
ここでは、
といった点を調べたうえで、収入や教育レベル、生活満足度などの要素を調整しています。
休日仕事とモチベーションの関係にしぼって関係を見ると、
休日にも働いている人ほど仕事の内発的モチベーションが低い!
という傾向があったということです。
つまり、休みの日も働くと「自分の仕事には意味がある」とか「自分のスキルを仕事に生かしてる」という気持ちが失われやすくなるというわけです。
人生において、「趣味は大事!」ってポイントに異を唱える人は少ないかと思います。
もしかしたら仕事が何より大事なんて行動している人はどこかの国にいそうですが。
「勉強ばかりさせて遊ばせないと子供はだめになる」(All work and no play makes Jack a dull boy)ということわざもあるように、働いてばっかりではメンタルを病んでしまいます。
2019年の論文データ(ソース)も趣味に関する調査で、「趣味は大事、それどころか趣味のおかげで仕事もはかどる」みたいな結論になっています。
これはシェフィールド大学の研究で、趣味に真剣に取り組んでいる129人の男女を対象にしています。
各自の趣味の内容はクライミングとかお笑いとか様々で、具体的に以下のポイントを調べました。
ゼンガー・フォークマンというコンサルティング会社が、「生産性が高い人の特徴はこんな感じ」という本を出していて、参考になると思います。
これは約7000人の労働者を対象にした観察研究で、参加者は、
上司から「生産性が高い」と評価されている
平均11人の同僚や部下にもアンケートを行って、さらにくわしく生産性をチェック
して、だいたい生産性が「上位10%に入る」と判断された人を選んだそうです。
具体的には、
プログラマーの場合、1日に書くコード量が平均の9倍!
販売員の場合、1日に売りさばく商品の量が平均の8倍!
などかなりのレベルの人達です。
分析の方法は、
生産性が高そうな人の行動を48パターンに分類して
参加者の行動を記録してパターンとの相関を見る
という形です。
では、生産性がとても高い人がどんな行動を取っていたのでしょうか?