人はだいたい数秒で他人への印象を形成し、その判断はおおむね正しいって報告はよくあります。
ジェームズ・クック大学のデミング・ワン教授らによる2022年の研究(ソース)も「他人の性格を見抜く方法」に関係する話で、参考になるかと思います。
結論としては、
多くの人は「返事のスピード」で、その人の内向性を判断している!
となっていて、研究チームによれば、
”人は本を表紙で判断する傾向があり、他者を判断する際に、外見、ボディランゲージ、声の抑揚、表情といいた表面的な手がかりに頼る傾向がある。”
つまり、実際の話の内容よりも、こちらの質問に対してどれぐらいのスピードで返事をするかで性格を判断している人はとても多いのではないかということです。
というのも過去の研究では「内向的な人は自分なりの答えを出すのに時間がかかるため応答スピードが遅くなりがち」という傾向が報告されています。
それで私たちは「応答スピード」を内向性の指標にしているのかもしれません。
応答スピードによる印象の違いは、
-
応答反応が早い=誠実で自信があり、友好的で”良い人 “に思われやすい。
-
応答反応が遅い=会話にためらいがあり、神経質で受動的に思われやすい。
みたいになります。
会話の応答が遅いと、相手にあまり興味がないような印象を与え、それが「この人は内向的だ!」って判断につながるようです。
本人は熟考してるだけなのですが、人によっては傲慢な印象を持ったり、人によっては気難しい人間だと思ったりされがちのようです。
ということで、研究チームは、14パターンのオンライン実験をやっていて、参加者に架空のシナリオを提示して、その主人公をどんな性格だと思うかを調べました。