先日水で集中力と記憶力が増すという記事を書いたのですが、今回はメンタルの話です。
2014年に「1日に2.5リットルの水分補給で気分が良くなる!」という論文が出ていて興味深いです(ソース)。
水分不足でメンタルが悪化
これはフランスで行われた実験で、水分補給がメンタルに与える影響を調べています。昔から「水分不足はメンタルを悪化させる」ってデータは存在していて、
集中力の減少(ソース)
疲労感の増加(ソース)
認知機能の低下(ソース)
といった現象が報告されています。
昨日は水を多く飲んでも美肌にはそれほど影響はないという記事でしたが、今日は水が脳に影響を及ぼす話です。
「水で頭が良くなる!」という面白い実験があります(ソース)。
これは114人の大人、子供を含む男女を対象にした実験で、水分の摂取が脳の機能に与える影響をチェックしたものです。
水分が足りないと脳の働きが悪くなると言われてますが、この研究が良いのは、とくにのどが渇いてないときに水を飲んだらどうなるか?ということを調べたことです。
実験では、参加者を以下の3グループに分けました。
25mlの水を飲む
300mlの水を飲む
水を飲まない
その後、20分ほどの休憩を置いて、全員の注意力と記憶力を計るテストをしたところ、
注意力
水25ml=12%向上
水300ml=23%向上
水なし=1%低下 続きを読む
モデルさんなどは「1日に4リットルは水を飲みます!」みたいな方もいるのですが、目的は「水を飲むと美肌になる」って考え方だと思います。
確かに美肌をたもつには水分は必要ですが、本当に水を飲めば飲むほどいいのでしょうか?
「お肌の保湿に関する過去の論文を調査しました」というレビュー論文(ソース)があって参考になると思います。
これはベルリン大学の研究チームによるもので、「水をいっぱい飲んだらお肌の水分は増えるか?」という問題を23件の論文をもとにまとめた論文です。
ただし、この23件を精査したところバイアスが強すぎて使えず、最終的に残ったデータは6つだけだったということです。
こんな基本的なテーマでも、意外と研究例って少ない感じです。
被験者の年齢は24〜56歳のあいだで、これぐらいの年齢の方には参考になるデータです。
結論から言うと、
ほんの少しの差ではあるものの、1日に1〜2リットルの水を飲むと、確かに有意に上皮角質層 の水分量は上がる
ということです。 続きを読む