運動をすると、その後でじっとしててもカロリーが燃えやすくなる現象があります。
いわゆる「アフターバーン」などと言われる状態で、運動をするとしばらく安静時の代謝が上がると考えられています。
ですが、
- アフターバーンは本当に存在するのか?
- 存在するとしたらどれぐらいの効果がどれぐらい続くのか?
などの疑問があります。
アフターバーンを報告したデータは過去にもありますが、正味な効果はあまり分かっていません。
ということで、2020年に出たメタ分析(ソース)では「アフターバーン」について深掘りしてくれています。
この研究は、
- 822人の被験者を対象とした22件の研究を選出し、そのうち18件がメタ分析にふくまれた
- 研究の基準としては、間接熱量測定(酸素消費量を測定し、その測定値を用いてエネルギー消費量を決定する手法)で、運動の開始時と終了時の安静状態を評価したものだけを選んでいる
- ほとんどの研究は、あまり運動をしない過体重または肥満のグループが対象
- 最も短い研究は10日間で、いくつかの研究は2~6週間。大多数の研究は12週間以上で、最長は1年だった
などとなっています。