オリーブオイルがアンチエイジングに役にたつというのはよく聞きますが、
2022年にオリーブオイルで死亡リスクが下がるというデータが出ています(ソース)。
これは現在も進行中の2つのコホート研究の分析で、ベースライン時(1990年)に心血管疾患(CVD)や癌を発症していない9万2383人(女性66%)を対象にしたものです。
食事の摂取量は、調査のスタート時から4年ごとにアンケートを使って測定されたもので、ここに加えて体重や喫煙状況、身体活動などもチェックしています。
全体的にサンプルサイズが大きく、長期間にわたりフォローアップもし、アンケートも頻繁に行っているしで、なかなか良い研究だと思います。
28年間の調査期間中に3万6856人の死亡者が出て、運動量やタバコなどのデータをもとに数字を調整したところ、分析の結果は以下のようになりました。
- オリーブオイルの摂取量が最も多いカテゴリー(1日7グラム以上)の参加者は、最も少ないカテゴリー(全く摂取しない、または月に1回未満)の参加者と比較して、追跡期間中に総死亡および心血管死亡のリスクが19%、がん死亡のリスクが17%、神経変性による死亡のリスクが29%、そして呼吸器死亡のリスクが18%低かった
- 代替分析では、1日10gのマーガリンを10gのオリーブオイルに置き換えることで、総死亡のリスクが13%低下する。
- 1日10gのバター、マヨネーズ、乳脂肪を同量のオリーブオイルに置き換えると、総死亡のリスクがそれぞれ14%、19%、13%低くなると推定される。
- 心疾患、癌、神経変性疾患、呼吸器疾患など特定の死因についても、ほぼ上と同じような結果が報告された。
- オリーブオイルを他の植物油に置き換えることは、総死亡率や特定死因の改善とは関連がなかった。