プロバイオティクスとビタミンDで脳機能が改善する!

腸と脳はつながっている(腸内細菌がセロトニンのような神経伝達物質を作ってくれて、これが脳に作用する)という事を以前記事にしました。

腸の健康が認知機能に影響するのではないかということで、「プロバイオティクスが高齢者の脳機能の改善に役立つか?」ということを調べた論文(ソース)が出ています。

腸で作られたセロトニンは幸福感に影響する?!

プロバイオティクスで脳機能が改善

これは12週間のRCT(ランダム化比較試験)で、65歳以上の男女63人を集めて、

  1. ビフィズス菌系プロバイオティクスを飲む
  2. プラシーボ(偽物を飲む)

のいずれかを指示しました。

そのうえで、みんなの腸内フローラ、BDNF(神経の細胞の成長を促進するタンパク質)、脳機能(様々な認知テストや感情テスト)を行ったところ、

プロバイオティクスを飲んだグループは、腸内フローラの改善だけでなく、BDNFのレベルと認知機能が有意に改善した!

という結果でした。

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抗酸化の王様であるグルタチオンを摂ろう!

グルタチオンはアミノ酸の一種で、「抗酸化の王」と呼ばれるぐらい活性酸素をとりのぞくパワーが高い成分です(ソース)。

牛乳や放牧牛などに多く入っていて、Lシステインが入ったサプリが美肌に効くと言われるのも、グルタチオンの効果と言えます。

グルタチオンが足りないと、

  • 体内の炎症レベルがアップ
  • DNAが損傷
  • 体内に毒素が定着

みたいな現象が起きてくるので、ぜひとも気をつかいたいです。

が、ここまで大事なのにそれほど名前が知られてないのは、グルタチオンのサプリは吸収率がとても悪いからです。

飲んでもほとんど無駄なレベルなので、別のサプリか食品で体内の生産量を増やしていくしかないです。

ということで、体内のグルタチオンを増やす食品とサプリをまとめてみたので、アンチエイジングの目的として使えると思います。

1.ホエイプロテイン

ホエイプロテインには筋肉をつけたり脂肪を減らすなど様々なメリットがありますが、他にも健康的な効果があります。

  • 免疫系が悪化した人にホエイプロテインを飲んだら、体内のグルタチオンレベルがあがった(2001年,ソース)
  • がんの患者さんにホエイプロテインを飲んでもらうと、グルタチオンが増えて治療がしやすくなる(2000年,ソース)

などです。

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アンチエイジングの敵、細胞老化を食い止めるには?

アンチエイジングで重要なポイントが「細胞老化」です。細胞老化は細胞がダメージを受けて行くことで、いったんこうなると、

  • 細胞分裂ができなくなる
  • 内臓のサポートもできなくなる
  • さらにSASPという有害な物質を吐き出す

などと悪影響が一杯でアンチエイジングの敵と言えます。とくに最後のSASP(細胞老化随伴分泌現象)が問題で、

  • 体内の炎症を増やす
  • 組織の修復ができなくなる
  • 免疫系にダメージを与える
  • がんの発症率が増える

といった体に悪影響を与える現象と結びついています。

通常は老化した細胞は免疫システムが処理してくれますが、年齢とともに体の防御システムが衰えてくると、どんどん溜まっていってしまいます。

年を取ると病気になりやすいのもこういうことが原因なのですね。

2010年ごろから「SASPをどう対策したらいいのか?」ということを調べた研究が始まって、マウス実験を中心にリサーチが進んでいる段階です。

人間の老化細胞をとり除ければ、さらに健康でいられるのではないかと思われるわけです。

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細胞レベルで全身が若返るオートファジーとは?

オートファジーとは?

「オートファジー」は細胞にたまるゴミを取り除くリサイクルシステムみたいなものです。

つまり細胞レベルで体が若返るわけで、炎症対策とならぶアンチエイジングのメインポイントと考えられます。

細胞にたまるゴミというのは、

  • 故障したミトコンドリア
  • 異常を起こしたタンパク質
  • 劣化した細胞

などです。

細胞はエネルギー工場みたいなものなんで、使い続ければいろんな廃棄物がたまっていきます。

この廃棄物が工場の営業をジャマして、老化のスピードを促進してしまうというわけです。

で、この問題を解決してくれるのが「オートファジー」です。

ダメージを受けたタンパク質を分解してくれる、すばらしいシステムです。

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