腸と脳はつながっている(腸内細菌がセロトニンのような神経伝達物質を作ってくれて、これが脳に作用する)という事を以前記事にしました。
腸の健康が認知機能に影響するのではないかということで、「プロバイオティクスが高齢者の脳機能の改善に役立つか?」ということを調べた論文(ソース)が出ています。
プロバイオティクスで脳機能が改善
これは12週間のRCT(ランダム化比較試験)で、65歳以上の男女63人を集めて、
- ビフィズス菌系プロバイオティクスを飲む
- プラシーボ(偽物を飲む)
のいずれかを指示しました。
そのうえで、みんなの腸内フローラ、BDNF(神経の細胞の成長を促進するタンパク質)、脳機能(様々な認知テストや感情テスト)を行ったところ、
プロバイオティクスを飲んだグループは、腸内フローラの改善だけでなく、BDNFのレベルと認知機能が有意に改善した!
という結果でした。