健康な食事で「燃え尽き症候群」が良くなるの?

健康な食事はメンタルにも良い!というデータは多いですが、2021年のデータ(ソース)では「良い食事はバーンアウトを防ぐ」と報告されています。

低脂肪の乳製品、野菜、果物やベリー類、鶏肉や魚などが、燃え尽き症候群の症状を減らしてくれるのではないかということです。

燃え尽き症候群とは、仕事のストレスなどでメンタルが変調を起こした状態で、

  1. 仕事に対してとにかく疲れている
  2. 仕事の意味を感じられなくなる
  3. 自分は仕事に向いてない!という感覚に襲われる

などの症状に悩まされるのが特徴です。

当然のようにキャリアに大きな悪影響を及ぼすので、どうにかしたいところです。

そういうことから、この研究は、フィンランドの女性630名を対象に横断的な調査を行い、

  1. 普段からどんな食事をしているかをチェック
  2. 燃え尽き症候群のレベルをチェック(Bergen Burnout Indicatorを使用)

という2つのポイントを調べた上で、食事とバーンアウトのレベルの関係性を分析しました。

食事の健康レベルは「北欧の栄養ガイドライン」を基にしていて、

  • 健康的な食品=野菜、ナッツ・種子類、豆類、低脂肪乳製品など
  • 不健康な食品=砂糖入り飲料、赤身肉や加工肉、アルコールなど

などのように分類し、さらには参加者の体型、血液サンプル、身体活動レベル、自己申告によるストレスと不安などもチェックしたとのことです。

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フィセチンで脳の衰えが防げるのか?!

フィセチンはイチゴやリンゴにふくまれる天然化合物で、昔から酸化ダメージを防ぐパワーが強いと言われいます。


このフィセチンで脳の衰えを予防できるのではというデータ(ソース)が2017年に出ていて、参考になります。

フィセチンは、タマネギ、キュウリ、柿など、他の多くの植物にもふくまれてる定番のフラボノイドです。抗酸化ということで効果が期待できそうですね。

研究チームによると、

” 企業はフィセチンをさまざまな健康食品に配合しているが、この成分の本格的な試験は十分に行われていない。”

ということで、この研究を行ったようです。

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マインドフルネスは損切りの判断を上手くしてくれる!

マインドフルネスの利点については過去にいくつか記事を書いていますが、 「マインドフルネス瞑想が人間の不合理な判断を減らしてくれる!」って研究(ソース)も面白いので紹介します。

マインドフルネスを生活に取り入れる!

この研究で言う「不合理な判断」というのは、俗にいうサンクコスト(既に投資した事業や物から撤退しても回収できないコスト)のことです。

行動経済学や投資の世界でよく出てくる言葉で、例えば2000円で買った本がすごくつまらなかったのに、せっかく金を出したのだからと最後まで読んでしまって時間を無駄にするような心理のことです。

よく言えば「もったいない精神」、悪く言えば「貧乏人根性」と呼べます。

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メラトニンは運動の酸化ストレスに効果あるの?

メラトニンというと体内時計の調整に役立つホルモンとして有名です。

明るい光とメラトニンで体内時計を整える!

2021年に「メラトニンで運動による酸化ストレスを回復できるのか?」という点を調べたデータ(ソース)が出ていて、また別のメラトニン効果が確認できます。

というのも、メラトニンは抗酸化作用の大きさでも知られる成分なので、運動によって引き起こされる酸化ストレスのダメージをやわらげる可能性があるということです。

特にマラソンみたいな高負荷トレーニングをしている人は酸化ストレスが大きく、さらにメラトニンの分泌量も下がるケースが多いですから。

メラトニンについては昔から大量の研究が行われてますけど、運動にも役立つのかどうかを調べたものは多くないので、非常に役立つ内容だと思います。

まずはメラトニンの抗酸化性能を確認すると、以下のようになります。

  • メラトニンおよびその代謝物は、脂質の過酸化に開わるフリーラジカルの阻害剤として働くし、慢性および急性の炎症を抑える作用がある
  • そのため、メラトニンの抗酸化力、抗炎症力、および油に溶けやすい性質は、老化プロセスや加齢の疾患(アルツハイマー病とか)を軽減するのに役立つかもしれない
  • メラトニンは、腫瘍細胞のシグナル伝達経路を選択的にシャットアウトする能力があるため、癌細胞の増殖を抑制し、その成長を阻害することができるのかもしれない

すべて確立された話ではないので、あくまで可能性の話です

いずれにせよメラトニンの抗酸化と抗炎症パワーは広く認められているので、ここは押さえておきたい点です。

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