ボランティアをすると心身ともにメリットがある!

お金は人のために使うと幸福になるという記事を以前書きましたが、ボランティアを行うと心身ともにメリットがあるというデータがあります。

お金は人のために使うと幸せになれる!

どうやら他人のために働くことでストレスなどが改善し、健康状態がよくなるようです。

ハーバード大学から2020年に出たデータ(ソース)は、「ボランティア活動にはどんな良いことがあるのか?」という点を調べていて興味深いです。

これはアメリカに住む平均年齢66歳の男女約1万3000人を対象にした研究で、HRS(ソース)という有名な健康調査からランダムに選ばれています。

調査期間は2010年から2016年までの4年間で、2つのグループに分けて追跡しています。

結論をざっくりまとめると、

年間100時間ぐらい、週に2時間程度のボランティアをした50歳以上の参加者は、メンタルと身体がどちらも健康な傾向があった

だそうです。

観察研究なので明確には言えないですが、やはりボランティアは心身に良いのでは?と思わせる結果になってます。

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もっと痩せたいと思うと逆に太りメンタルは弱くなり病気にもかかりやすくなる!

十分に痩せてるのにダイエットしようとする人が多いという話を聞いたことがありますが、もうすでに十分痩せているのに、さらにモデル体型を目指してしまう場合です。

特に日本の女性には慢性的なカロリー不足(20代女性の平均摂取カロリーは1日1628kcalと言われています)が普通で、ホルモンバランスを崩しかけてる人もいるようです。

せっかく体重は減ったのに、慢性疲労とうつ症状で気分はよくないみたいになって残念です。

ということで、体重へのこだわりが強すぎる人のために「まずは自分の体型を受け入れたほうがいい」というデータの話です。

メンタルと体重には強い関係があって、いろいろと研究も進んでいます。

1.自分の体型を受け入れないと病気の発症率があがる

これはコロンビア大の論文(ソース)で、15万人の健康調査を分析したところ、

もっと体重を減らしたい!と思ってる人ほど

    • 病気になりがち
    • 主観的な気分も悪化しがち
    • 特に女性ほど悪影響を受けがち

といった傾向が出たそうです。

いっぽうで自分の体重にこだわっていない人は、ちょっと太りぎみでも病気にかかりにくかったということです。

どんな理由があるのか不明ですが、自分の体型を受け入れたほうが気分良く過ごせるのは間違いないようです。

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通勤は仕事に悪影響を及ぼすの?

通勤の弊害については、以前記事にしましたが、離婚率が上がったり、幸福度が下がったりなどの影響があります。

通勤時間が長いと離婚しやすい?!

2021年に出た研究(ソース)は、具体的に「通勤によって仕事のパフォーマンスが下がらない人の特徴とは?」みたいなとこを調べていて参考になります。

これはダートマス大学などの調査で、研究の内容は、

  1. コロナ禍前の1年間に274人へ協力を頼み、フィットネストラッカーやスマートフォンを使って通勤前と通勤後の30分間のデータ集める
  2. そのデータを分析して、職場でのパフォーマンスをチェックする

みたいになってます。

トラッカーで通勤時のデータを集めて、それが個人の仕事のパフォーマンスを予測できるかどうかを調べたわけです。

その結果をおおまかにまとめると以下のような感じです。

  • 仕事のパフォーマンスが低い人は、通勤前、通勤中、通勤後のストレスレベルが高い
  • 仕事のパフォーマンスが低い人は、通勤中に携帯電話をよく使う
  • 仕事のパフォーマンスが高い人は、出勤と退勤の時間に一貫性がある
  • アクティブな通勤(徒歩や自転車)をしている人ほど、職場での生産性が高い傾向がある

だったそうです。

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体内の炎症対策に何をどれくらい食べたらいいの?

慢性的に体内に炎症が起きているとどんどん血管や内臓のダメージが増えて、慢性病が起きやすくなってしまいます。

あらゆる不調を引き起こす「慢性炎症」とは?

炎症が起きる理由は色々あるのですが、なかでも影響が大きいのが食事 で、お菓子やお酒、加工食品など、体に悪そうなものばかり摂取してたら、炎症になりやすくなると言っていいでしょう。

ただし、具体的に「どんな食事をどれだけ食べれば炎症対策になるのか?」という点はまだ、はっきりした数字では語れないところもありました。

2021年に出たデータ(ソース)では、「体に炎症を起こす食事と起こさない食事」について詳細に調査していて、非常に参考になります。

これは、コロンビア大学などの研究で、ギリシャで行われている「HELIAD」って健康調査に参加した1059人の高齢者のデータを分析しています。

参加者の年齢は平均73.1歳で、みんなに定期的に食事アンケートを行って、そのデータを認知症の発症と比べています。

研究チームが使った「食事の炎症指数スコア」は、体内の炎症マーカー(IL-4、IL-6、L-10、TNF-α、CRPなど)と関係がある食品に数値を割り振ったもので、このスコアが高いほど体に炎症を起こしやすいと言えます。

この「食事の炎症指数スコア」には色々なパターンがありますが、おおむね、「野菜が良くて加工食品が悪い」という点は同じです。

一例として2019年の調査(ソース)から、炎症指数スコアが高い食品と低い食品を並べると以下のような感じになります。

  • トマト: -0.78
  • りんご、ベリー類:-0.65
  • 濃い黄色やオレンジ色の野菜:-0.57
  • 鶏肉 -0.45
  • ナッツ:−0.44
  • コーヒーとお茶:-0.25
  • フルーツ:-0.16
  • 葉物野菜、アブラナ科の野菜:-0.14
  • 高脂肪の乳製品:-0.14
  • 低脂肪の乳製品:-0.12
  • 魚: -0.08
  • 豆類:-0.04
  • 赤身肉および内臓肉: 0.02
  • 大量の酒:0.30
  • 砂糖添加物:0.56
  • 加工された肉 0.68
  • 精製された穀物:0.72

野菜やベリー系果物が良いのは予想どおりですが、トマトが妙に高いのが面白いですね。この点はインデックスの仕方で結果が全く違ってくるので、一概にトマト最強!とは言えないものの、思わずトマトを爆食いしたくなってしまいます。

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