メンタルの病と幼少期のトラウマの脳への悪影響とは?

メンタルの病で脳は大きくなるのか小さくなるのか

心理的な負担が脳に悪いのは良く知られていますが(ソース)、2020年に出た研究(ソース)では、具体的にどれぐらい脳のサイズに影響するのかを調べています。

これは合計112件のデータを精査したメタ分析で、健康な成人4911人とうつ病と診断された5934人を比べて、メンタルと脳サイズの関係について精度が高めの結論がでています。

その結果は、

  • うつ病のみで他の合併症には悩んでいない人は、海馬の大きさが6.8%減少していた(海馬は記憶力や認知能力にも関わる脳のエリア)
  • 遅発性うつ病患者と複数回のうつ病エピソードを持つ患者ほど、脳の大きさが小さくなる傾向があった
  • うつ病と不安障害を同時に患っていた人では、扁桃体の体積が逆に大きかった(扁桃体は感情のコントロールに関わるエリア)。このような人の扁桃体の体積は、健康な成人に比べて平均3.6%も大きかった

だったそうです。

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プチ断食&筋トレは最強の肉体改善法かも!

プチ断食は、 決められた短い時間帯だけ食事するように決めて、残りの時間は何も食べないっていう食事法のことです。

プチ断食は健康にどれだけ効果的なの?

2020年新しい系統的レビュー(ソース)はプチ断食と筋トレで体脂肪が落とせるかどうか分析したもので、

「筋トレ+プチ断食」の組み合わせなら、筋肉を減らさずに体脂肪だけ落とせる!

という結論です。

痩せるためにはカロリーを削らないといけないですが、そうするとどうしても筋肉も減ってしまうのが難点です。

あまり食事を減らすと体脂肪といっしょに筋肉量も低下し、筋肉が減ると見た目に良くないだけじゃなくて、メンタルの低下や疲労にもつながってしまいます。

これはできるだけ防ぎたいところです。

それで、プチ断食で自然と摂取カロリーを減らしつつ、同時に筋トレを組み合わせてみたら、筋肉は落とさずに体脂肪だけ削れるのでは?という発想が生まれて、この系統的レビューも、そのポイントをチェックしてくれたわけです。

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緑茶が肥満対策になる!


緑茶が肥満の対策になるのでは?
という話は昔からあって(ソース)、お茶にふくまれるカテキンが消費カロリーを増やしたり、食事の脂肪吸収をブロックしてくれると言われています。

ですが、緑茶がどれぐらいの効力を持ってるかについては諸説あって、研究ごとに結果が色々なので、「おそらく抗肥満効果はあるけれど本当に役に立つのかはわからない」という印象になっています。

2020年に出たデータ(ソース)は「緑茶でどれぐらい肥満は防げるのか?」というポイントをちゃんと調べたメタ分析になっていて、参考になると思います。

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健康そうで、実は体に悪い5つの食べ物

実は、「あれって体に悪いんですか!」と驚かれることが多い食品をまとめてみました。

以外と体に良くないことが知られてないちょっと健康そうな食品です。

フルーツジュース、ドライフルーツ

適度な果物は健康にいいですが、繊維質を取り除いたクリアなフルーツジュースやドライフルーツは別です。

2013年の研究(ソース)によると、被験者を2つのグループにわけて、一方には生のリンゴを食べてもらい、もう一方にはクリアなりんごジュースを飲んでもらったところ、

  • 生のリンゴを食べたグループは、4週間後にHDLコレステロール(善玉)が減少
  • りんごジュースを飲んだグループ、4週間後にLDLコレステロール(悪玉)が増加

という結果になったそうです。

これは、ジュースができる過程でポリフェノールや食物繊維が失われてしまうのが原因なのですが、市販のフルーツジュースは、ここに果糖ブドウ糖液糖や保存料が入ってるので、さらに悪影響があります。

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