卵を食べると記憶力の低下が防げるかも?

卵はすっかり健康食ということで、以前コレステロールにも良い影響を与えるという記事を以前書きましたが、

卵を1日3個でコレステロールの機能が良くなる?!

2021年に出た研究(ソース)では「適度に卵を食べてる人は記憶力の低下を防げるのではないか!」という結果が出ています。

そもそも、卵は、脳の働きを正常に保つための栄養素がたくさん入っているので、定期的に食べることで認知機能が向上して、記憶力の低下を防げる可能性は昔から指摘されていました。

この観察研究では、卵で高齢者の認知機能の低下を遅らせることができるかをチェックしています。

具体的には、アメリカとカナダに住む50歳以上の成人470人を対象に、「みんな普段どれぐらい卵を食べていますか?」という点を尋ねたうえで、「California Verbal Learning Test」という質問紙で記憶力を調べています。

検査は研究のスタート時とおよそ4年後に測定し、成績の変化を見ました。

ちなみに、卵の摂取量は以下のように分類されています。

  • 卵をあまり食べないグループ:週に23グラム(卵約半個分)
  • そこそこ卵を食べてるグループ:週に24〜63グラム(卵0.5から1.5個分)
  • たくさん卵を食べてるグループ:週に63グラム以上(卵2個以上)

続きを読む

Lテアニンは睡眠効果だけにとどまらない!

テアニンは緑茶などに含まれていて、昔から気持ちを落ち着ける効果で有名です。

2004年の研究では、ベッドに入る1時間前にテアニン200mgを飲んでもらったら、起き抜けのスッキリ感が上がった (ソース)などの報告があります。

研究者によれば、

いくつかの実験データは、テアニンには大脳皮質のアルファ波を有意に増やす効果を示している。

その結果、テアニンを飲んだ者は眠気を感じることなくリラックス効果が得られる。

とのことです。

テアニンには、ストレスホルモンであるノルエピネフリンやコルチゾールを減らして、血圧まで下げてくれるらしいです。

テアニンと睡眠の関係については2011年の実験(ソース)も有名で、97人の男性に1日400mgを飲んでもらったら、やはり睡眠効率(横になってる時間と実際の睡眠時間の割合)が改善したとのことです。

用法としては、1回50㎎から400mgのテアニンを寝る30分から60分前に飲めば大丈夫です。

たいていの研究では200mgで良い成果が出ているで、まずはこれぐらいから始めてみるのが良いと思います。

アマゾンでLテアニンを探す

続きを読む

睡眠不足を引き起こしている原因は上司かもしれない?!

悪い上司は部下の睡眠にダメージを与える!」という面白い研究(ソース)があります。

ブラックな上司だと、ストレスが激増するのは当然なので、確かに睡眠にも悪影響は出るだろうと思いますが、このオレゴン健康科学大学などの研究チームは「上司が睡眠に影響するのはストレスだけではない」と主張しています。

それは、主に2つの原因をあげています。

  1. 「僕は数時間しか寝ないで働いてる」とか寝ない自慢をするタイプの上司を持ってしまうと、部下に「8時間も寝るのはダメなのか」という罪悪感を抱かせ、自分自身の健康を顧みない態度を育ててしまう
  2. 上司が従業員のワークライフバランスをサポートせず、プライベート中にも仕事の連絡をしてくる場合は、部下が「つねに臨戦態勢でいなければ」という気分になり、そのせいでやはり睡眠の質が下がってしまう。実際、新型コロナで増えた在宅勤務の研究でも、上司が通常の勤務時間外に介入してくる会社ほど、在宅ワークのパフォーマンス低下することが示されている。

確かに上司は部下の睡眠への影響が大きいということで、研究チームは、この考え方を「スリープ・リーダーシップ」と呼んでます。

研究チームによれば、

” 家族をサポートしてくれるような上司を持つ従業員は、仕事と家庭を両立させる際の時間管理が容易になるだろう。

そして、時間管理ができるようになると、従業員は規則的な就寝時間を確保したり、時間通りに就寝したり、より長く眠ったりできるようになる。”

とのことです。

続きを読む

炭水化物はちゃんと食べた方が良い?!

以前、糖質制限しても痩せないし、体に良くないという記事を書きましたが、

糖質制限しても痩せないし体に良くない!

2021年に出たデータ(ソース)も「適度な糖質の摂取は心血管疾患リスクの減少と関連する!」ってな結論になっていて、糖質制限について参考になると思います。

糖質はちゃんと摂取しないと、心臓病やら脳卒中のリスクが高まるのではないかということです。

この研究は、平均年齢52歳の9899人のオーストラリアの女性を15年間も追跡調査した健康調査データを分析したもので、

  1. 参加者にみんながどれぐらい炭水化物を摂取しているかを尋ねる
  2. 参加者の炭水化物と飽和脂肪の摂取量に応じて五分位に分ける
  3. 心血管疾患と脳卒中の発症率と比較する

みたいになってます。

かなりの長期にわたって食事量と心疾患リスクについてチェックしていますね。

その結果、15年間のあいだに心血管疾患の発症は1199件、

死亡は470件、

高血圧症は4198件、

肥満症は3588件、

2型糖尿病は1218件ほど確認されています。

  • 炭水化物の摂取量が総カロリーの41%から43%の場合、最も少ない摂取量(37.1%未満)に比べて、心血管疾患の発症率が44%低下した
  • 炭水化物の摂取量は総死亡率とは関連していなかったが、総カロリーに占める炭水化物の割合が増えると、肥満、2型糖尿病、高血圧の発症確率は下がる傾向が見られた
  • 飽和脂肪の摂取量は、総死亡率や心血管疾患のリスクとは関連していなかった。さらに、飽和脂肪の摂取量の増加は、高血圧、2型糖尿病、および肥満と逆相関していた。つまり飽和脂肪をよくとる人ほど血圧や肥満のリスクが下がる

となっています。

炭水化物も脂肪も適度に摂取しないと体に悪い!という、ある意味で当たり前なのですが、糖質制限をやってる方にはちょっと気になる結論だと思います。

極端な糖質や脂質の制限は体によくないということですね。