第一印象を良くするためには「話を盛る」と「正直に話す」のどちらが良いの?

初対面の人にできるだけ良い印象を与えたい!という面接や仕事などの場面は誰にもあると思います。

このような状況でどうするかは、大体大きく見て2つの戦略を使うことが多いのではないでしょうか。

  1. 多少話を盛って自分を大きく見せる
  2. 出来るだけ正直な自分を見せる

ひとつめが相手に偽のシグナリングを送るのに対して、2つめは「こっちは素を見せるから、あとはそちらの希望に見合うかどうかを好きに判断してください」という態度で挑む感じです。

どちらも面接や恋愛の場でよく見かける手法だと思います。

では、このふたつの戦略はどちらが良いのでしょうか?という点について、ゲルフ大学のブルック・シャルボノー博士らが検証テスト(ソース)を行っています。

ここでは複数の実験が行われていて、概要をまとめると、

  1. 仕事の面接を受けた大学生を集め、それぞれがどのような戦略を使ったかを尋ねる
  2. その回答をもとに、みんなの性格特性、面接時における不安のレベル、面接のパフォーマンスと比べる

みたいになります。

実際の面接試験を使って、「相手に良い第一印象を与えるにはどうすべきか?」ってのを調べたわけですね。

まず最初の研究で分かったことは、

「自分を正確に表現する」戦略を使っていたのは、全体のおよそ20%だった

ということです。

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自分の考えは隠さずに正直に話そう!

「どこまで正直に相手と会話するのか?」という判断は意外と難しいです。別に嘘をつくということではなくて、

気まずくなりそうだから、この話は黙っておこう
機嫌を損ねちゃいけないから、あえて批判はしないでおこう
自分の考えを言ったら引かれそうだから秘めておこう

という感じのことは誰でも思ったことがあると思います。

シカゴ大学の論文(ソース)では「気持ちや考えを隠すのでなく、正直に話すことが良い」という結論になってて面白いです。

研究チームもまた、

” 私たちは、正直すぎる会話をためらいがちである。相手に正直な批判をぶつけたり、自分の秘密をバラしたりすると、お互いのあいだに気まずい雰囲気が流れてしまうと思うから。”

と考えているようです。

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