やる気と作業効率アップに激しく効くメタ認知とは?

メタ認知は「自分の思考についての思考」のことで、自分の状態をモニタリングしたり、現状を評価したりといった時に使う能力のことです。

つまり、メタ認知が低いと、なにが現在の問題なのかすらわからないので、まともな計画が立てられず、ひたすら泥のなかでもがき続けるようなっちゃうわけです。

2012年にでた「学生のメタ認知を育てよう!」という論文(ソース)は、学校の先生が生徒のメタ認知を育てる方法をまとめたレビューですが、大人にも十分使える内容かと思います。

メタ的に問題に取り組む4つのステップ

具体的には、まず以下の4つのステップで問題に取り組むのが基本になります。

  • ステップ1.事前評価:「新しいことを学ぶにあたって、自分はすでにこのトピックについて何を知っているだろう?」という質問で、自分の「現在の思考」を深掘りするように働きかけます。
  • ステップ2.混乱ポイント:「今日学んだことのなかで、もっとも自分にとって意味不明だった点はどこだろう?」」といった質問で、「何がわからないのかがわからない!」状態を抜け出します。
  • ステップ3.「事前評価」の評価:事前評価の段階と現在で、自分の考え方がどう変わったかを深掘りする。「このテキストを学ぶ前は◯◯だと思ってたけど、いまは◯◯だと思っている」「自分の考え方の、このポイントが変化した」みたいな感じになります。
  • ステップ4.思考の記録:ステップ1〜3までを記録に残しておく。「自分がテストのために準備したことは◯◯で、次には何をすべきかを考えた。事前の準備でうまくいったのは◯◯で、次に変えるべきポイントは?」みたいな感じです。

このガイドラインは役に立ちそうです。

新たな仕事に取り組むときに使ってもいいですし、1冊の本を読むときに実践しても理解レベルがアップしそうです。

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メールチェックは1日の集中力や作業効率が下がってしまう!

メールが来るたびにチェックしていると、作業が分断されて、効率がさがり、さらにストレスまで増えてしまいます。

ブリティッシュコロンビア大学の論文によると、メールを確認する回数が増えれば増えるほど、ストレスが激烈に増えるということが分かっています。
ソース

メールチェックを制限するだけでストレスが減る!

この研究では、メールチェックを普段通りにしたグループとメールチェックを1日に3回までに制限したグループに分けて実験を行いました。

制限したグループはメールの通知もならないようにして決まった時間にだけメールをチェックしました。

2週間続けてもらい追跡してみたところ、通知を切ってメールをチェックする回数を制限したグループは、大事な作業をしている時や自分がやりたいと思っている作業をしている時の緊張感や毎日のストレスが和らいで、リラックスして仕事で大きな成果を出すことができたということです。

さらに、毎日のストレスが和らぐおかげで仕事だけではなくプライベートの人間関係が充実したり幸福感もアップするということも起きたそうです。

たった2週間メールチェックや SNS のチェックを仕事中に1日3回までに制限するだけでも個々の生活に影響があったということです。 続きを読む