投資価値としてのアンティーク

私がアンティーク陶器特にマイセンに興味を持ったのは主人の影響です。

私より美意識が高くアメリカ市場で出回っているマイセンを蒐集していました。

マイセンは、ドイツの有名な高級磁器で、300年前、ヨーロッパで初めて硬質磁器を生みだしたのがマイセンです。

マイセンの歴史
17世紀、ヨーロッパでは中国の磁器や日本の伊万里などが盛んにもてはやされていて、純白で薄く硬く艶やかな硬質磁器はヨーロッパではまだ製作できてないからか、製法を見つけるため列国の王侯貴族、事業家たち必死でした。

中でもドイツのザクセン選帝侯アウグスト強王は錬金術師を監禁してまで磁器製造の秘法を研究させ、錬金術師ベトガーは1709年に白磁製法を解明し、1710年についにヨーロッパ初の硬質磁器窯「マイセン」が誕生します。

初期のマイセンは伊万里や中国の磁器の影響を受けたオリエンタルなものから始まり、その後ウィーンから絵付師を呼んでロココ調が主流になります。

贋作防止のため2本の剣のトレードマークが1723年から使用されていて、1865年に設立された国立マイセン磁器製作所で働く絵付け師により手書きで繊細に描かれたマイセンの磁器は厳しい品質チェックを経て世に出されます。

マイセンの投資価値
現在も国立マイセン磁器製作所で美しいマイセンは作られていますが、物価上昇もありとても高価です。

アンティークの良さは現在作られているより手に入りやすい値段であること、そして特に18世紀、19世紀に作られた作品は絵付師が芸術家と言っても良い程優れていたので絵付けが美しく現在の作品より価値があることです。

作品によってはこれを現在作ったらとんでもない値段になる為さらに希少価値が増して投資として購入しても全く問題ない筈です。

単に綺麗な食器で毎日ご飯やお茶をしたいと思ってアンティークのマイセンを購入しても損になることはなく、その価値が落ちることはないです。

私がマイセンのセット購入をしたのはEbayででしたが、よく出回っているピンクのバラの食器セットで12人分(!)ありました。

確かアメリカのもと軍人でドイツに駐留してた時に購入したらしいです。おそらくリーズナブルな値段で手に入れアメリカに持ち帰ったと思います。

私は半分以上を売りに出し元をとることが出来ました。今まだ6人分のディナー皿、デザート皿、スープ皿、カップ&ソーサー等ありますが、普段使っています。

ただ金で淵どりしてあるので手洗いが必要ですが、気分はあがります。

それでも6人分は多いのですがもし売るとなったら6人分はあった方がセットとしての価値があるのでそのままとってあります。

様々なアンティークショーでもよく購入しましたが、同じ作品でもディーラーによって値段が全く違うのでネットでの値段等と比較しつつ、一級品をリーズナブルにいかに値引きして買うかが重要です。

欲しいオーラを出しすぎるとアウトなのでオーラはそこそこで交渉します。アンティークですので欠けやすれ修復などもありますが、隅々まで見てできるだけ少ない綺麗な作品を選ぶのも大切です。

ニューヨークのアンティークショーはやはりやや高く、BaltimoreやMiamiで開催されるアンティークショーが掘り出し物に出会える可能性は高いです。

ただ2級品や贋物も人気のシリーズ(ブルーオニオン等)は多いので注意が必要です。

アンティークKPMベルリン


マイセン以外にも価値があるのがKPMベルリンです。陰影や光を意識した絵付けで、とても繊細で豪華な作品が多いです。

KPMベルリン(KöniglichePorzellan-Manufaktur)は、ベルリンの王室の磁器工場で、プロイセンのフリードリッヒ大王によりマイセン窯から連行した陶工達を中心に1752年に創始され、1763年に国王の所有となりました。

陶板絵(最上質磁器板に名画を再現)については、マイセンをしのいで世界一の評価を得ており、陶板絵(プラーク)と言えばKPMという位の評価を得ています。

マイセンやKPMベルリンについて興味がある方は↓を参照してみてください。詳しく説明しています。

マイセンの賢い購入法

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