「毒親が持つ唯一の条件は?」という論文(ソース)が出ており、それは心理コントロールが強いということです。
最悪の子育ては心理コントロール
これはロンドン大学の研究で、約5,00人分の調査データを分析したものです。
少年期、中年期、高年期における全員の幸福度をチェックしたうえで、それぞれの両親の「子育てスタイル」と比べました。
その結果は、特定のスタイルで育てられた人は、大人になってからの不幸度が増すことがわかったそうです。
これを一言で言うと、
- 毒親はみんな「心理コントロール」傾向が強い!
ということです。
悪い子育てにもいろいろありますが、とにかく心理コントロールが最悪ということです。
ネガティブ感情で相手を動かそうとする
心理コントロールというのは、簡単に言うと罪悪感や恥といったネガティブな感情で相手を動かそうとする方法のことです。
たとえば、
勉強をしない子に「誰が学費を払ってるんだろうね」と言って罪悪感に訴えるとか、 わざと友人の前で子供をしかりつけて恥をかかせる
などです。何かとても嫌な感じですね。
たんに厳格な子育てなら問題はない
一方で、
「ちゃんと勉強しろ!」とストレートに怒る やたらと門限に厳しい 家事を手伝うように命令する
といったストレートな「行動コントロール」が中心の子育ては問題はないようです。
子供にとってはうざいでしょうが、たんに厳しい親ってだけでは、長期的なメンタルには影響をあたえないようです。
心理コントロールで人生の満足度が下がる
研究者によれば、
” 心理コントロールをしない親に育てられた人は、大人になっても高齢者になっても人生の満足度が高く、メンタルも健康的でいられる傾向が高かった。
” いっぽうで、心理コントロールをする親に育てられた人は、人生の満足度と精神面の健康が下がる。”
” 心理コントロールの例としては、子供たちに決定権をあたえなかったり、子供のプライバシーを侵すことなどもあげられる。”
とのことです。
どうやら、心理コントロールのせいで子供の愛着スタイル(他人との関わり方をベースに人間の性格を分類した理論)に悪影響が出て、コミュニケーションの距離感がつかめない人間になってしまうようです。
例えば他人は頼りにならないと思い、距離を置いた回避型のコミュニーケーションを取るのも心理コントロールの悪影響です。
子供の人生に大きく影響を与える心理コントロールは恐ろしいことですね。