物忘れは、脳が衰えた証拠ではない!

「物忘れ」も脳の役に立っている

あなたが忘れっぽいのはばかだからじゃない!」という面白い論文(ソース)が2017年に出ています。

これはトロントの2つの大学によるレビュー論文で、過去に行われた「脳と記憶」に関する研究の知見をまとめたものです。

その結論をざっくり言うと、

記憶の機能とは、価値ある情報だけをキープして、より最適な決定をくだすことである!

みたいになっています。

生き延びるために必要な要素だけを覚えて、無駄な情報は忘れるのが記憶の本来の姿なんだということです。

だから細かいことを忘れるのは、良い決断には欠かせない機能だという話です。

脳は忘れるようにできている

研究者によれば、

” 近年の研究により、脳のなかには記憶の喪失をうながすためのメカニズムが備わってることがわかってきた。この機能により、大事な情報をよりわけているのだ。”

ということで、人間の脳には生まれつき「物忘れ機能」が装備されてるわけです。

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激しい不安を3週間で普通にするたの食事法とは?

食事はメンタルにも大事であることは以前記事にしていますが、心と体は一緒なので当然のことだと思います。

メンタルが11%改善するMINDダイエットとは?

2019年に出たデータ(ソース)も食事とメンタルの研究で、「鬱と不安に悩む人が健康的な食事を3週間続けたらどうなるのか?」という問題を取り上げています。

これは20歳前後の男女76人を対象にした実験で、参加者は、

  • DASS-21-D(ソース)という定番のメンタルテストで7点以上を取った人(7点以上は結構メンタルが良くないレベル)
  • DFS(ソース)という定番の食事調査で57点以上を取った人(57点はかなり食生活が乱れてると思われるレベル)

みたいになってます。

いつも不安ぎみで食生活が貧しい人だけに的を絞ったわけです。

実験では被験者を「健康食グループ」と「普段どおりの食事グループ」にわけて3週間続けてもらいました。

「健康食グループ」には以下の食事内容を伝えています。(1カップ=240ml)

毎日食べるもの

  • 野菜を1日5カップ
  • フルーツを1日2つ
  • 全粒粉を1日3カップ
  • タンパク源(脂身の少ない肉、鶏肉、卵、豆腐、豆類)1日170g〜255g
  • 乳製品1日130g
  • 魚を週に200g〜250g
  • ナッツ類1日小さじ3杯分
  • オリーブオイル1日小さじ2杯
  • ターメリックとシナモン1日小さじ1杯

減らすもの

  • 精製された穀類(パン、パスタ、白米など)
  • 砂糖
  • 脂肪
  • 加工肉
  • ソフトドリンク(砂糖入り)

ぱっと見は地中海式ダイエットに似てますが、これはオーストラリア政府が定める健康食ガイドラインをベースにしてるそうです。

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シナモンで体脂肪が減る!?

シナモンといえばお茶やお菓子に使うイメージが強いですけど、実は色々なファイトケミカルが入っていて、

  • ケイ皮酸
  • シンナムアルデヒド
  • オイゲノール
  • クマリン

と言う成分に炎症を鎮める働きがあります。平凡なようで、実際はなかなかの役に立つスパイスです。

加えて、シンナムアルデヒドには人間の脂肪細胞に働きかけて熱産生をする作用も知られています(ソース)。つまり、シナモンを取ると脂肪が燃えやすくなるのではないか?ということで、いかにも肥満対策に効きそうな雰囲気があります。

2019年のデータ(ソース)は、シナモンのダイエット効果をきっちりと調べた内容になります。

具体的には過去のシナモン研究から12件をまとめたメタ分析になっていて、信頼性はそこそこ高めです。

まずはデータの内訳は、

  • トータルのサンプル数は786人で全員が肥満体(BMIが27.6 〜 33.6)
  • 実験期間は8〜16週間
  • シナモンの量は1日平均1.5g(1回500mg × 3)

という感じで、体重、BMI、体脂肪率にどんな変化が出るかを見ています。

結果は、

シナモンを飲むと、平均でプラシーボより-1.02kg体重が減り、BMIは-0.51下がり、ウエストは-2.4cm細くなり、体脂肪率は-1.02%下がる!

ということで、なかなか悪くない成果ではないでしょうか。

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