「海外で自分探し」は人生の幸福感を高める!

「海外で自分探し」とか言うと大丈夫なのかと心配されそうですが、「意外と正しい」という面白い研究(ソース)が2018年に出ています。

これはライス大学の実験で、「海外に出ると本当に自分が見つかりやすくなる!」という問題に取り組んだものです。

研究者によれば、

”私たちは自分の祖国の文化で育つにつれて「常識」を学び、自らの考え方や行動を左右される。

そのため、もし生まれた国しか知らないと、自分の思考や行動に影響する信念が、本当のコアバリューと一致したものなのかに疑問を持たなくなり、確かめようともしなくなってしまう。

ところが海外に住むと、自己を調査する機会があらゆるところに存在する。”

とのことです。

違う文化に触れると強く自分を意識することになるので、結果として自己分析が進むのではないかということですね。

海外でセルフコンセプトクラリティが高くなる

この研究は、まずひとつ目の実験では296人の男女をオンラインで集めて、次のようなアンケートに答えてもらいました。

  • 「自分がどのような人間か?」という問題に対して明確な感覚を持っていますか?
  • いくつかある自分のパーソナリティ同士が衝突を起こすことはありますか?

これらの質門の意図は、専門的には「セルフコンセプトクラリティ」と呼ばれています。

この論文の定義では、

自分に対する信念が明確で、自身を持って定義でき、時間が過ぎても一貫して安定している状態。

という感じです。

ざっくり言えば、自分をよく理解し、自分自身に安心できているような状態のことです。

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人間は自由がありすぎてもなさすぎても不幸になる!

自由な時間がほしい!と願ってる人は多いと思いますが、2021年に出たデータ(ソース)は、

人間は自由がありすぎてもなさすぎても幸福ではない!

という話になっています。

これは4部構成の研究になっていて、3万5000人以上を対象とした2つの過去データの分析と、6000人以上の参加者を対象にした2つのオンライン実験を行っています。

研究の内容は、

  • 2012年から2013年にかけて実施された「アメリカ時間利用傾向調査」のデータを分析。2万1736人のアメリカ人を調べたところ、1日の自由時間が2時間ぐらいまである場合には、主観的な幸福度が高い傾向があったが、1日の自由な時間が5時間以上だと幸福が低下する。
  • 1992年から2008年にかけて実施された「全国労働調査」のデータから1万3639人の男女に「自分の自由になる時間がどれぐらいありますか?」と質問。生活の満足度と比較したところ、自由時間がやや多いほど人生の満足度は高くなるが、同時に自由時間が多すぎると人生の満足度が低くなる傾向もあった
  • 一つ目のオンライン実験では、2550人の参加者を集め、「自由な時間があることを想像してください」と指示。全体を3つにわけて、「自由時間が少ない」(1日15分)、「自由時間が中程度」(1日3.5時間)、「自由時間が多い」(1日7時間)の3段階に分けて想像してもらい、その作業を6カ月ほど毎日続けたところ、自由時間が多いグループと少ないグループは、自由時間が中程度(3.5時間)のグループのに比べて気分が悪くなった
  • 二つ目のオンライン実験では、5000人の参加者を集め、上のテストと同じように1日の自由時間の量が違う場面をイメージするように指示。その際に、「自由時間ってのは、自分にとって楽しい活動や意味のある活動に費やす時間 のことです」と、新しい定義を付け加えて想像させたところ、非生産的と感じられる活動をしているときには、自由時間が多すぎることで幸福度が低下した。しかし、生産的な活動をしている場合は、自由時間が多くても幸福度は低下しづらかった

となっています。

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野菜とフルーツを食べると幸福感が上がるのはなぜ?

「野菜とフルーツを食べると必ず2年以内に幸福度があがる」というデータ(ソース)があるように、健康的な食事をしている人は主観的な幸せの感覚が大きい傾向があります。

どうしてそういった現象が起きるかについては諸説あり、

という考え方がありますが、まだ調査が必要な段階です。

2021年にケント大学とレディング大学の研究チームが行った研究(ソース)は、1万4159人の男女に対して「長期的な報酬を得るために満足感を遅らせたり、目先の満足感を捨てたりする能力があるか?」というポイントを調査しました。

具体的には、「特別で健康的な食事を続けるのは難しい」や「長期的な利益になるのでいつも健康的な食事をしている 」など、自制心に関連した調査項目に答えてもらいました。

その結果について、研究チームは以下のように述べています。

” 満足を遅らせる能力は、ライフスタイルと幸福度に有意な影響を与えることがわかった。

性別、所得階層、教育、年齢階層、農村/都市居住者の間の異質性を検証したところ、プラスの影響の大きさはカテゴリーごとに異なるが、全体的に有意だった。”

つまり、野菜とフルーツを食べるような人は目の前の満足を捨てる能力が高いので、そのおかげで人生全体の満足度が高まってるのではないか?ってことですね。

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一般人より脳が20才も若いスーパーエイジャーの6つの要素とは?

スーパーエイジャー」と呼ばれる老人たちがいます。

これは80才にも関わらず50〜60才の脳を保ち続けるご老人たちのことで、そういう人が一定数いるようです(ソース1ソース2)。

これらのデータは、スーパーエイジャーになるには、ちょっときついぐらいの勉強や運動をするのが良いという結果でしたが、きつめの勉強や運動って長続きしなさそうです。

2017年に出たデータでは別の経路も指摘されていて、参考になると思います(ソース)。

スーパーエイジャーはテストの得点が高かった

これはノースウェスタン大学の研究で、31人のスーパーエイジャーが対象です。

全員に対して「リフの心理的幸福感尺度(ソース)」という質問紙に答えてもらい、それぞれの幸福度を採点しました。

「リフの幸福感尺度」は42問で構成されるアンケートで、「自分の人生に責任感を持っている」や「他人から思いやりがある人間だと見られやすい」みたいな質問があります。

昔から幸福度研究の世界でよく使われてきたテストです。

結論をざっくり言うと、

スーパーエイジャーの中央値は40点だったのに対して、一般的な高齢者は36点だった

という感じです。

人間の幸福に必要な6つの要素

では、具体的にスーパーエイジャーは何が違ったのかと言うと、以下の点が平均して高くでてました。

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