お金に困るほどIQもさがってしまう!

貧乏だとお金がないだけでなく、IQまで減らしてしまう」ということを実証した実験があります。(ソース

これは「いつも『時間がない』あなたに:欠乏の行動経済学」の著者のハーバードの経済学者センディル・ ムッライナタン達が手がけたものです。

本のテーマは「欠乏感はいかに人の能力を狂わせるか?」というもので、この実験はお金がないとどういう影響がでるのか調査しました。

まずはアメリカの有名な商店街で買い物客にインタビューを行い、さまざまな年収の参加者を400人ほど集め、そのうえで、全員にアンケートとを行い、日ごろの精神状態や経済的な安定度についてのデータを集めました。

その後、全員に対して「自分の車が壊れて修理が必要になった場面」を想像してもらったところ、年収が約200万円ぐらいのグループは、年収が700万円以上のグループにくらべて、IQテストの結果が40%も悪くなったそうです。

こういう事態が起きるのは、お金に対する欠乏感が脳の処理能力を奪ってしまい、他のことに回す余裕がなくなってしまうからです。俗に「トンネル効果」と呼ばれる現象だそうで、研究者によれば、

” 経済的な負担は、私たちの能力を取り去ってしまう。これは、貧困についての研究ではない。あくまで、限られた予算の範囲で暮らしていかねばならない人たちが対象である。

経済的なストレスが大きい人を見ると、私たちは単純に「お金に困っているんだな」と考えてしまう。しかし、実際のところ、彼らは認知機能の不足にも困っているのだ。”

ということです。

さらに、本書では、インドでの研究例も出していて、インドの農家464件を調べたところ、収穫後(=裕福)のIQは、収穫前(=貧乏)にくらべて25%も良かったんだそうです。

この問題を解決するには、貧しさから抜け出す必要がありますが、それでも、貧しさには人間のポテンシャルを損なう作用があると意識するだけでも違ってくるかもしれません。

とにかく、金に困っている時期に大事な決断はしないのがベストですね。