鉛で子供のIQが下がり、ビタミンDで上がる!

鉛でIQが下がってしまう問題

重金属が体に悪いのは良く知られていますが(ソース)、新たに「鉛でIQが下がるのでは?」というデータ(ソース)が出ています。

子供のころに鉛を取り込んだ人は、中年になってから脳が小さくなってるかもしれないということです。

これは1972年と1973年にニュージーランドで生まれた1000人の人々を中年期まで追跡した調査で、

  • 幼年期にどれぐらい鉛の吸収があったか?
  • 中年になって脳のサイズにどんな違いが出たか?

などのポイントを調べて相関を見たそうです。

昔は鉛筆に鉛が使われてたり、有鉛ガソリンが使われてたりで、いまより多く鉛にさらされていました。

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IQが高い人は体が老けにくい!

ここ十数年ほど、「自分は若いと思えれば本当に体も若い!」ってデータが多く出ています。

具体的には、実年齢より若いと思ってる人は発病率が低かったり(ソース)とか脳が衰えてない(ソース)とか寿命が伸びたりとか、さらに、うつ病にかかりにくいとか(ソース)、糖尿や高血圧リスクも低い(ソース)などという話もあります。

とにかく主観的な若さの感覚はとても重要です。

こういった現象が起きる理由としては、

  1. もともと体調が悪い人ほど「自分は年を取った」とか思いがち
  2. 「自分は年を取った」と思う人は運動をしなくなり、ストレスにも弱くなる

という2方向の原因が考えられています。

つまり、いったん自分が老けたと思うと、それが体調悪化の引き金になり、その体調悪化がまた「自分は老けた」って気分をもたらしという悪循環につながっていくわけです。

まさに負のスパイラルです!

さらに、2018年に出た論文(ソース)では、「主観的な若さにはIQも関係する」という結論になっています。

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たった1分でIQを正確に判断する方法とは?

IQを計るには色々面倒なテストが必要ですが、「簡単にIQを予測する方法がある!」という論文 (ソース)が2013年に出てて面白いです。

これはロチェスター大学の実験で、まず参加者たちに白黒のバーが動く動画を見てもらいました。

具体的にどんな動画だったかはロチェスター大学のYouTubeで公開されてます。

このような動画を見ながら、参加者は「白黒バーがどちらに動いたか?」 を判断するだけです。

後半に進むに従って、どんどんバーの表示時間は短くなって行きます。

このテストを受けた後、参加者は標準のIQテストを実行(WAIS-III)しました。

その結果が、白黒バーテストの成績と関係があるかをチェックしたわけです。

で、結果は結構はっきりと出てます。具体的には、

白黒バーテストとIQテストの成績は相関係数0.71だった!

という感じです。

普通は相関係数が0.7を超えると「かなりの関係がありそうです」と判断されます。こういう実験で、これぐらいの相関が出るのは珍しいかもしれません。

つまり、この結果を簡単に言い換えると、

物の動きに素早く反応できる人は頭がいい!

ということになります。

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お金に困るほどIQもさがってしまう!

貧乏だとお金がないだけでなく、IQまで減らしてしまう」ということを実証した実験があります。(ソース

これは「いつも『時間がない』あなたに:欠乏の行動経済学」の著者のハーバードの経済学者センディル・ ムッライナタン達が手がけたものです。

本のテーマは「欠乏感はいかに人の能力を狂わせるか?」というもので、この実験はお金がないとどういう影響がでるのか調査しました。

まずはアメリカの有名な商店街で買い物客にインタビューを行い、さまざまな年収の参加者を400人ほど集め、そのうえで、全員にアンケートとを行い、日ごろの精神状態や経済的な安定度についてのデータを集めました。

その後、全員に対して「自分の車が壊れて修理が必要になった場面」を想像してもらったところ、年収が約200万円ぐらいのグループは、年収が700万円以上のグループにくらべて、IQテストの結果が40%も悪くなったそうです。

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