1.20秒ルール
自分のやりたいこと、例えば毎朝プログラミングを習慣化したいのであれば、その習慣を実行するまでにかかる時間を20秒早めるようにすることです。
悪い習慣をやめたいのであれば、その習慣を始めるまでの時間を20秒だけ増やすこと。
ハーバード大学のショーン・エイカーさんが「幸福優位7つの法則」という本の中で紹介しています。
人間は手間が嫌いなので手間がかかるとやりたくなくなるものです。
例えば毎朝起きて勉強しようとしていても家族が朝の支度をしていたりして勉強に集中できる環境がなければやる気が失せていきますよね。
朝すぐ起きて勉強できる環境を整えることです。
皆が台所や居間で準備しているなら、寝室にデスクを置き朝起きてすぐ勉強できるようにするだけで、よけいな手間が減ります。
悪い習慣はどうでしょう。これも簡単です。いつもスマホばかり見て勉強ができない。
勉強する場所にスマホは置かないことです。
スマホの充電を勉強する場所から離してしまうと、わざわざ立って歩いてスマホを取りにいかないといけない手間をつけることで悪い習慣を断ち切れます。
寝るときにスマホをつい見てしまうなら、寝室にはスマホを持って行かないことです。
いつも見てしまうスマホのアプリをフォルダーに入れてすぐアクセスしにくくすると、空いた時間にそのアプリを使うのを控え、反対に勉強したいと思っている本にアクセスできるアプリを一番トップに持ってきておく。
そうすれば勉強するのにアプリを探す余計な手間が減りますよね。
良い習慣を身につけたい、例えば筋トレを週3回はやりたいとか。
ジムに行くならジムにすぐ行ける準備、ジムの服や靴など用意して前の日の夜に玄関においておく。
そうすると朝でかける時今日はジムの日だと思いバッグを持って出かけられます。
2.プレコンフォーミティ
スタンフォード大学の研究者が、
ハンバーガー屋でメニューや店内の隅に「肉抜きの野菜バーガーが人気です」や「野菜メインの料理をお選ぶお客様が増えています」と書かれたメッセージをつけておいて、
お客さんの行動がどう変わるかをチェックするという調査をしたところ、
健康的な食事を選ぶ人の数が1.7%ほど増えたという結果があります。17日間で180人の行動に影響がでたそうです。
研究者によれば、
” 私たちは、他人が変わっていく状況を目のあたりに(この場合野菜バーガーが人気)すると、「将来はこれが普通のことになるのかもしれない」と思うようになる。”
そして、このままずっと続いていくのではないか?と考えて、
その結果、自分が予想した世界観に沿った行動(野菜バーガーをオーダー)するようになる訳です。
この現象を研究者は「プレコンフォーミティ」と呼んでいて、コンフォーミティは「社会の常識に順応する」みたいな意味で、 プレコンフォーミティは前もって順応するってことです。
悪い習慣を断ち切るのにどう使うかというと、なりたい自分やそれを習慣化しているグループに自分の身を置いてみることです。
今私はこうして毎日ブログを更新できているのも、Twitterで今日の積み上げグループで発信し、他の人達が同様に積み上げているのを見てるからです。
まさにこれもプレコンフォーミティです。
まとめると、
1.20秒ルールで手間を省く(良い習慣)。悪い習慣を無くすには手間を増やす。
2.プレコンフォーミティを使い自分がやりたいことを習慣化しているグループに身をを置くことでそのグループに順応し良い習慣が身につく。