筋トレで幸せ体質になる。

筋トレに限らず運動にはストレス解消をし、ポジティブにさせてくれる効果がありますよね。

ハーバード大学のジョンレイティ博士の研究によると、定期的な運動を行うことによって、脳や体にメンタルを安定させる物質、セロトニンが出るとされています。

例えば、1日に30分から60分ぐらいの早歩き程度の軽い運動を週に3回から5回程度行うと、メンタルが改善します。

私達のやる気を上げたり幸福感を高めてくれる神経伝達物質エンドルフィンが運動により生成されて、ストレス解消に役に立つということです。

エンドルフィンは、脳内で機能する神経伝達物質の1つで、内在性の鎮痛薬であり多幸感をもたらします。

セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、必須アミノ酸の1つのトリプトファンから体内で合成される神経伝達物質です。

どちらも幸せを感じストレスを感じない為は必要な物質です。

運動により生成されるセロトニンやエンドルフィンだけであれば、散歩などでだけでも十分です。

でも人生の色々な問題を解決して幸せになりたいと思っているなら、筋肉をつけておいた方がいいのではないかということです。

そう、また筋トレです。以前筋トレの7つの効果を紹介しましたが、「3.ストレス解消に効果があり気分を上げてくれる。」のさらに上をいくものです。

カナダのマックマスター大学の研究で65歳以上の男女を集めて12週間程度運動をしてもらう実験を行いました。

エアロバイクで週に1回HIIT(高速インターバルトレーニング)と、隔週の全身の筋トレを緩めに行いました。対象者は元々運動する習慣があったわけではないです。(ソース)

実験後、参加者の血液と筋肉を調べたところ、筋肉の増加はもちろんのこと、なんと骨格筋の遺伝子のスイッチが切り替わっていたのです

遺伝子のスイッチの切り替わり、遺伝子の発現により人間の体内で作られるタンパク質が変化します。

骨格筋の遺伝子発現が変わり、セロトニンの量に影響を与えるので、幸福感を感じやすい体質になったということです。

私達の体は遺伝子によりほとんどが決まりますが、どんな遺伝子も持っていてもスイッチがオフになっていては意味がありません。

そう遺伝子はそのスイッチが全てオンになっているとは限らないのです。

軽くでも構わないので定期的な運動と筋トレを行うことによって、骨格筋の遺伝子発現に変化をもたらし、結果的に私達の心を落ち着かせ、幸福感を感じさせてくれるセロトニンホルモンの生成量が増えます。

筋トレをすることでオンになる量が増えるので、今までよりも悩まなくなるし幸福感を感じやすくなる上にストレスにも強くなるのです。

精神の安定性と、人生における色々な悩みを乗り越えたり、これから起きる様々なことから幸福感を感じられるように、痩せている人でも太っている人でも、筋肉がある人でもない人でも、定期的な運動と筋トレはした方がいいということです。

週に1回のHIITと隔週の筋トレ程度でも効果があるということですから、はじめてみるのはどうでしょうか。

ちなみに女性は筋トレをガンガンやったからと言ってムキムキにはならないのでご安心を。