魅力的な人は頭も良く見られがち
「睡眠が足りないと頭が悪く見える!」という興味深い論文(ソース)があります。研究者によれば、
” 世の中には、「魅力のハロー効果」という悪名高い心理現象がある。
魅力的な人を見ると、魅力的でない人よりも知性まで優れていると思ってしまう現象だ。”
”そこで我々が知りたかったのは、私たちが他人の知性をどこで判断しているのか?という点である。”
とのことです。
外見が良い人はいろいろと得なことが多いのですが、そこには「魅力的な人は頭も良いはず」と思い込んでしまうバイアスも強く関連しています。
果たして、このバイアスはどこから生まれるのでしょうか。
眉とまぶたの表情が頭を悪くみせる
これはセントアンドリュース大学の実験で、100人の成人と90人の子供が対象となっています。
まずはみんなの「普通の表情」を写真に撮り、200人の第三者に全員の「魅力度」と「どれだけ頭が良さそうか」を採点してもらいました。
そのうえで、すべての写真を顔相処理ソフトにかけたところ、
頭が悪いと思われがちな人は、
-
- かすかに眉をひそめがち
- まぶたが眠たげなことが多い
という結果だったそうです。
ちょっと不機嫌そうな表情の人は、頭が悪く見られがちということなんですね。
” 眠そうなまぶたと、ひそめた眉は、どちらも疲労と不機嫌さを表すサインとしてとらえられる。
そして、疲れて不機嫌な人は認知機能が低下しているケースが多い。”
疲れてる人は頭が回ってないケースが多いので、似たような表情を見ると、無意識のうちに「頭が悪そうだ」と思ってしまうということです。
頭を良く見せたいならちゃんと寝よう!
これは同論文の追試でも確認されていて、同じ参加者たちに対して、
- グッスリ寝た状態で写真を撮る
- 睡眠を制限した状態で写真を撮る
の2パターンにわけたところ、睡眠不足の写真ほど「知性が低そう」と判定されたそうです。
” 最近の研究により、いかに微妙な表情が他人の判断に影響を与えるかがわかってきた。
睡眠は脳のパフォーマンスに必要なだけではない。他人の判断にも重要なのだ。”
ということで、「頭を良く見せたければちゃんと寝よう!」という結論になっています。
” この研究のポイントは簡単だ。
仕事の面接に行かねばならないときや、授業中に最前列の席に座らなければならないときは、目を開いて眉間をリラックスさせておこう。
もちろん、たっぷりと睡眠を取るのも忘れてはいけない。それだけで、より頭が良いようにみせられる。”
とのことです。重要な日にはしっかりと睡眠をとり、目を開いて眉間をリラックスさせておくと良いですね。