結婚している人は独身の人よりも年収が多いという話はよく聞きます。
これは日本でもアメリカでも見られる現象で、全体的に既婚者の方が収入が多い傾向にあり、特に男性その傾向が強いです。
このような現象がなぜ起きるのか?ってとこについてはいくつかの仮説があって、
- 年収が多い人ほど魅力的に思われて結婚しやすいから?
- 結婚した人ほど責任感がわいてもっとがんばって働くから?
などが言われていますが、2021年の研究(ソース)では「なぜ結婚したほうが年収が高くなるのか?」という問題についてまた別の観点から回答しています。
この研究は、 独身者と既婚者の仕事探しをシミュレーションするモデルを構築し、仕事探しの期間や労力、リスクなどを組み込んで計算したもので、いままでにないアプローチです。
結論としては、
- 既婚者はパートナーの収入に頼りつつ仕事を探すことができるため、より多くの時間をかけて仕事を厳選することができる
- 独身の場合は、自分以外に収入源がない状態で仕事を探す時は、おそらく最初に就ける仕事に就くだろうと考えられる
- 全体的には、既婚者のほうが早く出世する傾向もある。これは、既婚者が「自分の現在の賃金が、配偶者の仕事探しに影響するだろう」と理解しているため、仕事探しにコストがかかっても、より良い仕事を見つけるために大きな努力をする傾向があるからだと思われる
という感じになっています。