通勤の弊害については、以前記事にしましたが、離婚率が上がったり、幸福度が下がったりなどの影響があります。
2021年に出た研究(ソース)は、具体的に「通勤によって仕事のパフォーマンスが下がらない人の特徴とは?」みたいなとこを調べていて参考になります。
これはダートマス大学などの調査で、研究の内容は、
- コロナ禍前の1年間に274人へ協力を頼み、フィットネストラッカーやスマートフォンを使って通勤前と通勤後の30分間のデータ集める
- そのデータを分析して、職場でのパフォーマンスをチェックする
みたいになってます。
トラッカーで通勤時のデータを集めて、それが個人の仕事のパフォーマンスを予測できるかどうかを調べたわけです。
その結果をおおまかにまとめると以下のような感じです。
- 仕事のパフォーマンスが低い人は、通勤前、通勤中、通勤後のストレスレベルが高い
- 仕事のパフォーマンスが低い人は、通勤中に携帯電話をよく使う
- 仕事のパフォーマンスが高い人は、出勤と退勤の時間に一貫性がある
- アクティブな通勤(徒歩や自転車)をしている人ほど、職場での生産性が高い傾向がある
だったそうです。
通勤のフラストレーションに悩む人ほど生産性が下がりがちなのは従来の研究どおりですが、一方では、以下のような対策で通勤ダメージを減らせる可能性を示唆してます。
- しっかりとした計画を立て、通勤のタイミングに一貫性を持たせる
- 可能な限りアクティブに通勤するか、仕事を始める前に、少し歩くか、軽い運動をしたりなどアクティブな要素を加える
- 通勤時間を利用して1日の計画を立てたりなど仕事の準備をする
- 通勤とは直接関係はないですが、一般的なストレスへの耐性を高めるために健康を保つ
在宅勤務にも仕事前の運動や一日の計画を立てたりするのは当てはまるポイントなので、やってみて損はなさそうです。