「海外で自分探し」は人生の幸福感を高める!

「海外で自分探し」とか言うと大丈夫なのかと心配されそうですが、「意外と正しい」という面白い研究(ソース)が2018年に出ています。

これはライス大学の実験で、「海外に出ると本当に自分が見つかりやすくなる!」という問題に取り組んだものです。

研究者によれば、

”私たちは自分の祖国の文化で育つにつれて「常識」を学び、自らの考え方や行動を左右される。

そのため、もし生まれた国しか知らないと、自分の思考や行動に影響する信念が、本当のコアバリューと一致したものなのかに疑問を持たなくなり、確かめようともしなくなってしまう。

ところが海外に住むと、自己を調査する機会があらゆるところに存在する。”

とのことです。

違う文化に触れると強く自分を意識することになるので、結果として自己分析が進むのではないかということですね。

海外でセルフコンセプトクラリティが高くなる

この研究は、まずひとつ目の実験では296人の男女をオンラインで集めて、次のようなアンケートに答えてもらいました。

  • 「自分がどのような人間か?」という問題に対して明確な感覚を持っていますか?
  • いくつかある自分のパーソナリティ同士が衝突を起こすことはありますか?

これらの質門の意図は、専門的には「セルフコンセプトクラリティ」と呼ばれています。

この論文の定義では、

自分に対する信念が明確で、自身を持って定義でき、時間が過ぎても一貫して安定している状態。

という感じです。

ざっくり言えば、自分をよく理解し、自分自身に安心できているような状態のことです。

続きを読む

野菜とフルーツを食べると幸福感が上がるのはなぜ?

「野菜とフルーツを食べると必ず2年以内に幸福度があがる」というデータ(ソース)があるように、健康的な食事をしている人は主観的な幸せの感覚が大きい傾向があります。

どうしてそういった現象が起きるかについては諸説あり、

という考え方がありますが、まだ調査が必要な段階です。

2021年にケント大学とレディング大学の研究チームが行った研究(ソース)は、1万4159人の男女に対して「長期的な報酬を得るために満足感を遅らせたり、目先の満足感を捨てたりする能力があるか?」というポイントを調査しました。

具体的には、「特別で健康的な食事を続けるのは難しい」や「長期的な利益になるのでいつも健康的な食事をしている 」など、自制心に関連した調査項目に答えてもらいました。

その結果について、研究チームは以下のように述べています。

” 満足を遅らせる能力は、ライフスタイルと幸福度に有意な影響を与えることがわかった。

性別、所得階層、教育、年齢階層、農村/都市居住者の間の異質性を検証したところ、プラスの影響の大きさはカテゴリーごとに異なるが、全体的に有意だった。”

つまり、野菜とフルーツを食べるような人は目の前の満足を捨てる能力が高いので、そのおかげで人生全体の満足度が高まってるのではないか?ってことですね。

続きを読む

腸で作られたセロトニンは幸福感に影響する?!

腸内細菌がセロトニンを作ってそれが脳に作用し、私たちの幸福感をもたらしてくれるという説があります。

腸で作られた神経伝達物質は幸福感に影響する?!

2015年の研究ではセロトニンの90%は腸で作られるという結果があります(ソース)。

それで、人間の幸福に大事なホルモンであるセロトニンを作ってくれる腸をいたわると幸福になれるという話です。

腸内細菌がセロトニンのような神経伝達物質を作ってくれて、これが脳に作用するのではないかということですね。

ですが、反対に、腸内でセロトニンが作られるのは間違いないが、腸のセロトニンは脳の血液脳関門を通らないので、腸内セロトニンと幸福は関係が無いという考え方もあります。

第一のポイントとして、腸で作られたセロトニンが脳に届かないって話は正しいようです

脳には異物を通さないバリアがあって、関所でブロックされてしまうからです。

ですが、実はそんな単純な話ではなく、腸内環境の悪化とメンタルが連動してるというデータは多くあるので(ソース1ソース2)、2010年代に入ってから「やはり腸内のセロトニンって脳に影響しているのでは?」という研究が進んできました。

続きを読む

気分の良い最高の起床方法とは?

良い起き方とは、目が覚めるのはもちろんですが、それにより日中の活動量が上がったり、朝から良い気分で過ごすことができる起き方です。

朝起きてから水を飲んだり、朝日をあびたりすることは朝の目覚めに良いですね。

朝起きて水を飲むと良いと言われるのは、人間は光と内臓の刺激で目が覚めますので、朝日を浴びることで体内時計がリセットされると同時に水を飲むことで消化器官を動かして目を覚ますことがいいということです。

朝起きてまずやるべきことは?

実はベッドメイキングです。

朝起きてから自分できちんとベッドメイキングしてから出かける人は、仕事への満足度が高くなり収入も高くなり、しかも、エクササイズの習慣も身につき、仕事への疲労感までも少なくなるということが研究により分かっています。

2012年に68,000人の男女を対象に行われた実験によると、起床後に何をしているかを調査し、それと仕事や収入や人生の満足度を比べることで朝起きて一番にやるべき習慣を分析しました。

その結果、なんとベッドメイキングが重要だったということです。

統計としては、全体の59%は朝起きてからベッドメイキングを行わず、27%の人達だけがベッドメイキングをしていました。

残りの人たちはハウスキーパーがしてくれるというものでした。 続きを読む