アメリカのエンジニア事情その2

前回書いた記事の続きです。

アメリカのエンジニア事情

アメリカで長年働いてきた私から見たエンジニア仕事事情を説明したいと思います。

残業はほとんどない。

やっても精々1時間ほど。その日に終わらせる必要のある仕事、例えばプロダクションの問題で解決しないとビジネスに影響が出るとき。これはマストで解決しないといけません。

問題がアプリケーションならプログラマーだし、インフラ系ならインフラの専門家が対応します。

問題発生が時間外の場合、ヘルプデスクが対応しオンコールの従業員へ必要があれば連絡します。

アメリカのエンジニア事情でも書いたように開発者はコントラクトが多いのでほぼ残業しないです。ただ時間給のコントラクターは多少居残りしてますね。

日系企業で働いた経験上日本人はとくに駐在の方はほぼ毎日5時以降働いていらっしゃいます。必要だからいるのか、上司がいるから帰れないのか(客先で帰りたいけど上司いるから帰れないとおしゃってた方もいました)は分からりません。

必要という場合は大抵日本との打ち合わせのため、東海岸と日本との時差は夏時間で13時間なのでこちらの夜7時は日本の朝8時なので大体7時ぐらいに打ち合わせがあって残っていらっしゃいます。

打ち合わせのやり方ですが、今でも自宅からでなくオフィスからのみ可能という企業もあります。今ならskypeやteamviewerなど色々手段があるのだし、生産性あげるためオンラインで打ち合わせで十分だと思うのですが、時間が7時というのが微妙なのかオフィスから打ち合わせに参加が多いです。

これは日系あるあるです。

こちらのDeveloperはあまりテストしない。

さくっと動いてたら開発終わりって感じです。QAチームがいるのでテストはそっちでやってね何か問題見つけたらFixするよというスタンスです。

QAとしてテストしてた時基本動作が動いてなかったこともあったのでこれはないよね、って思いました。

ですのでこちらで働く日系でない開発者が終わったと言った場合とりあえずざっくり動く開発が終わったという認識です。大体バグが多いので、QAの仕事が増えます。

ドキュメンテーションは苦手

これもDeveloperですが、コーディングの中にちゃんとコメント入れたり、詳細なSpecは別の人が用意することがありますが、変更があった場合開発者が直接直したりすることもあるのですが、適当です。

開発者ってコーディングが大好きでコーディングすることに時間を使いますがその他の事務処理はほぼ嫌いです。なのでドキュメンテーションは関係者がちゃんとはっぱかけておかないとやってくれません。

スケジュールはかなりバッファをとってある
当然ですが、一日就労時間は7時間で計算しスケジュール通りに行くという保証はないので必ずバッファー、余裕をもってスケジュールは組まれます。

余裕をもってとってあるのにそれでも遅れることは多々あります。時にユーザーのRequirementが明確にならずあるいはブレブレな場合開発者がコーディングできず詳細設計待ちということもあります。

そうなってくると余裕があるはずなのにバッファーを使い切ってスケジュールが押してくることもあるので、Best Practiceじゃないですがこうなるだろうという予想で見切りコーディングします。

会議は時にカオス

会議は主催者(大抵はProject Manager)が進行をきっちりしててもカオスになりやすい。

こちらの人は他の人がしゃべり終わってから発言するということが少ないので主催者が進行をちゃんとしないと話がずれまくることがあります。

特に主張の強いユーザーさんがいてプロジェクトのScope外の要求があった場合主催者がちゃんとManageしないとますます混乱状態になったりします。

やっぱりProject Managerの手腕次第で生産的な会議かどうか決まりますね。

進行がちゃんとしてないと会議が尻切れトンボで終わって会議の最後にまとめの時間ないまま終わってしまうことも。

会議終了後のMeeting minutesも重要で何が決まって何が課題なのか、課題はいつまでに解決案を出すのかはっきりしてないと次の会議でまた同じ話題が繰り返され時間の無駄を作ります。

開発者はこういう会議が嫌いなので携帯いじっている人もいたりします。生産性低い会議って本当最悪ですよね。

ただオンラインで会議してて色んな人がしゃべるとさすがに皆分かりずらいので人の話にかぶさるように話すのはないです。

むしろ譲り合いとかあって返ってオンライン会議のほうが顔合わせるよりいいこともあります。

日本のエンジニアの仕事事情はどんな感じなのでしょうか?

非生産的な会議はありそうですね。でも開発者はちゃんとテストしていそうです。QAの仕事が減っていいですね。

こちらでは専門分野ごとに仕事が分かれているからか、やったらいいだろうけど自分の仕事じゃなければやらないという感覚です。

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