バーニーズニューヨークの2度目のChapter 11

1923年創業のニューヨークのマディソンアヴェニューにある高級デパートバーニーズニューヨークが8月6日に再建型の倒産手続であるChapter 11を申請しました。この20年間で2度目です。

手続き申請の期間中に身売り先を見つけるまで、ゴードン・ブラザーズ(Gordon Brothers)とヒルコ・グローバル(Hilco Global)の2社により$75 Millionの追加融資が行われますが、全米22店舗のうち15店舗を閉鎖する予定です。なお、収益の3分の1を占めると見られているマディソンアベニューの本店は営業を継続します。

全部で$20 Millionになる債権の保有者は以下の通り名だたる名前が並んでます。

不動産投資会社であるジュネルマネージメントニューヨークのリース関連で$6 Million そして4番目に負債を抱えているシカゴ店のタイトル(所有権)も持っています。

ザ・ロー(メアリー・ケイトとアシュレイ・オルソンが所有する高級ファッションレーベル)に$3.7Million

ルイビィトン・セリーヌに$2.7Million

イブ・サンローランに$2.2Million

バレンシアガに$2.1Million

ジバンシーに$1.9Million

グッチに$1.8Million

プラダに$1.6Million等です。

大手のデパートですら大幅な撤退を余儀なくされている。

もはや店舗としての売り場は必要ないかもしれません。

Chapter 11に追い込まれた理由はどうでしょう。

まず、消費者はもう店に行かなくなってきましたよね。 net-a-porterや Moda Operandiなど流行のファッションをチェックして買い物も簡単です。

ネットで好きなブランドを直接買ったり、安いサイトを見つけたり、スマホがあればどこでもいつでも買い物できるようになったのでわざわざ店に行く必要は?もうないと言っていもいいかもしれません。

それに消費者は有名人がインスタで着ている服や小物など興味を引いたらそれをネットで探し購入するけれど、バーニーズニューヨークに行ってぶらぶらショッピングはもうしなくなったのです。

そしてマンハッタンのレントの高騰、昔から高いですがさらにロケットハイです。

今年1月にバーニーズニューヨークはテナント契約期間が切れ、今年はじめの$16Millionから約2倍の$30Million(約32億円)まで値上がりしたと伝えられています。もはやレントの値段じゃないです。

売上はオンラインショップに取られ、レントは高騰、ベンダーに支払う現金がないので最新のモノを置けない、シーズン外れの売れ残りしかない。そして消費者はセレブの動向で買い物を決めてバーニーズニューヨークに置いてあるからという理由では買わなくなっている。

バーニーズニューヨークだけでなく、ポロ・ラルフローレンが2013年にオープンしたばかりの5番街の旗艦店を2017年に閉店したり、

老舗デパートメントストアのロード&テイラーが今年1月に5番街から撤退、

おしゃれな5番街のデパート、ヘンリ・ベンデルも今年1月で閉店してます。

メーシーズなどChapter 11申請して出資者が現れなんとかもっていますが、もうバーニーズニューヨークは無理かもしれません。というか小売店経営はいずれなくなると思います。

店舗、人件費、インベントリー、経費が掛かりすぎてどう見ても利益をだすにはオンラインショップとの競争で難しすぎるからです。

これからマンハッタンの5番街やマディソンアヴェニューはどんな風に変わっていくのかちょっと想像しにくいです。