私たちは、縁を切った方がいいと思いつつもどうしても人間関係を続けてしまいがち
です。それは私達が新しく手に入れるよりも失うことを恐れてしまうから。
それでもどういう人が自分の周りにいたほうがいいのか知っておくことは大切です。
縁を切った方がいい人
縁を切るべき人とは、結論としては私たちを蔑んだりしてくる人です。
つまり、私たちに対して軽蔑するような態度や、からかってくる人です。
特に身体的な特徴をからかってくる人とは人間関係を切った方が良いということが科学的にも証明されています。
これは、ウォータールー大学の研究で、友人やパートナーに肥満なことをからかわれるとかえって太るという結果が出ています。( ソース)
女子学生を対象に身長や体重を計った後、自分のウエストサイズに不満があるかどうかというような体のコンプレックスについて尋ねました。
その5ヶ月後に追跡調査を行い、体の自分の気になる部分について友人やパートナーにからかわれたのかということを尋ね、更にその3ヶ月後に全員の体重などの変化を調べました。
その結果、体重や見た目をからかわれた女性は平均で2kgも増えていました。
逆に体重や見た目を褒められた女性は平均で0.5kgも減っていました。
つまり、自分のまわりに褒めてくれる人がいる場合とからかってくる人がいる場合では、たった8ヶ月程度で2.5kgも体重が変わるということです。
この状況が続くとしたら大きな差になってきます。
これは、身体的なこと以外でも確認されています。
例えば、怠け癖があるとか、時間を守れないとかネガティブなことばかりを指摘してくるような人がいますが、時間は守れないけれどその自由なところが他の人とは違う発想が生まれたりするよねというようにその人のダメなところだけではなく良いところに目を向けて気づかせてくれるような人と一緒にいるのが私たちのメンタルにいい影響を与えてくれます。
肉体的な特徴でさえも変化があるのですから、自分のことを評価してくれる人がまわりにいることがいかに大事かということがわかります。
ちゃんと指摘してくれる人は大事
自分のダメなところを指摘してくれるまわりの声は真摯に受け止めるべきですし、厳しく言ってくれる人はありがたいものです。
そうではなく、「からかう」という要素が加わってくると違ってきます。
ダメなところを指摘してくれる人、指摘して応援してくれる人と、からかってストレスのもとになる人とでは大きく違うわけです。
友人やパートナーがありのままを認めて評価してくれること、もし自分がダメなところを変えたいと思うのであればそれを応援してくれるということが重要です。
誰と付き合うかで私たちにとって大きな違いができます。
自分のダメなところはちゃんと指摘してくれるけれど、それをからかうのではなく自分のことのように指摘するだけでもなく応援してくれる人をまわりに置きましょうというのがこのウォータールー大学の研究で認識されたことです。
信頼できる人とは
シカゴ大学の研究で信頼できる人とはどういう人なのかが調べています。(ソース)
これは、6つの実験を通してみんなに人間の信頼度を計測するためによく使われる「最後通牒ゲーム」(報酬を2人の間でどう分配するのかという心理ゲーム)をやってもらいました。
結論から言うと、
信頼できる人ほど「罪悪感傾向」がある
ということです。
「罪悪感傾向」は、悪いことをしたあとに罪の意識を感じるのではなくて、「悪いことをしたらヤバいな」と考えて事前に行動を抑制するタイプのことです。
つまり信頼できる人ってのは、実際の行動よりも先に罪悪感を予期しやすい傾向があるわけです。
罪悪感を感じやすい人は他人のことを考えて人間関係をつくろうとします。
悪いところを指摘する時も罪悪感を感じながら言います。
罪悪感を感じながらも言っているということは、私たちのためを思って言ってくれているので、罪悪感を抱きやすいような人は私たちのことを裏切りにくい傾向にあります。
切るほど人間関係がないとか、選べるほど友達はいない場合は、信頼できる人を見分けながら人間関係を増やしていくのが良いです。
信頼できるかどうかを見極めるには時間がいるので、付き合いつつ判断していくしかないと思います。