皮ごと食べるリンゴの農薬対策は?

リンゴは心疾患、コレステロール、そしてダイエットに効果的だという記事を書きましたが、ポリフェノールを含む皮を食べるには、農薬が気になります。

1日1個のリンゴで医者いらずはどこまで真実なの?

農薬を落とすベストな方法は?

野菜や果物など生で食べる食品は農薬が気になりますよね。

対策としては、

皮をむくこと
ぬるま湯で洗う

ぐらいだと思います。

食品によって残留農薬のレベルが違うので一概には言えないですが、だいたいこの2つをやっとくのが最善と言えます。

ですが、ブルーベリーなど皮を向けないのもあるし、リンゴなど皮にポリフェノールが含まれるので皮をむいて食べるとその効能が生かせなくなってしまいます

2017年に出た論文(ソース)では「最強の残留農薬クリーン術が見つかった!」とあり、使えそうな感じです。

これはアメリカ化学会の実験で、市販のリンゴを使って、家庭でもできる農薬の落とし方を探ったものです。

重曹か漂白剤か?

どうしてリンゴかと言うと、数あるフルーツのなかでも残留農薬の量がつねに多いからです。

しかも、リンゴは浸透性の殺虫剤を使うケースが多いので、時間が経つにつれて農薬が内部に染みこんでいき、水で表面を洗っただけじゃどうにもならないことが多かったりするわけです。

この実験では、残留農薬のレベルが同じぐらいのリンゴを使って、以下の3パターンの手法を試しています。

1.次亜塩素酸ナトリウムによる洗浄(塩素25 mg/L 、pH 8.05)
2.重曹を使った洗浄(pH 9.12)
3.水だけで洗浄(pH 6.85)

次亜塩素酸ナトリウムは、衣服や台所の漂白剤に使われる成分で、鼻にツンとくる臭気がある、業者が野菜やフルーツの微生物を取り除くのによく使っています。

重曹は掃除や脱臭に使われるほか、普通にお菓子作りにも使われるぐらい定番の成分で、私も良く使っています。

次亜塩素酸ナトリウムにくらべれば、かなり安全性が高いと言えます。

重曹か強かった!

それぞれの洗い方は、

1.次亜塩素酸ナトリウム=200mlの次亜塩素酸ナトリウム液に2分または8分ほど浸したあと、150mlの水で10秒すすぐ

2.重曹=1%の重曹をふくむ水で2分、8分、12分ほど洗う

3.水=1.8Lの水道水から流れる水で2分洗う(家庭で行われている洗い方を想定)

です。

ソース

その後リンゴを分析したところ、上記の画像のようになっています

それぞれ赤い色の部分が残留農薬の量を表していて少ないほど効果があるということです。「Without washing」が洗ってないリンゴで、「Tap water」が水道水、「Clorox」が次亜塩素酸ナトリウム、「NaHCO3」が重曹です。

ご覧のとおり重曹の圧勝です。

なんでも、重曹で12分ほど洗ったリンゴは、チアベンダゾール(浸透性の殺虫剤)が80%も減少し、ホスメット(内部浸透しない農薬)にいたっては95.6%の洗浄に成功していたそうです。

まとめると、

家庭で12分も食材を洗うのは大変ですが、2分の洗浄でもはっきり他の方法より効果が出てるので2分のぬるま湯で洗うのはありですね。

漂白剤より重曹のほうがいいってのはすばらしいと思います。

重曹はなんといっても安全なのでますます重曹が好きになりそうです。

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