健康な食事はメンタルにも良い!というデータは多いですが、2021年のデータ(ソース)では「良い食事はバーンアウトを防ぐ」と報告されています。
低脂肪の乳製品、野菜、果物やベリー類、鶏肉や魚などが、燃え尽き症候群の症状を減らしてくれるのではないかということです。
燃え尽き症候群とは、仕事のストレスなどでメンタルが変調を起こした状態で、
- 仕事に対してとにかく疲れている
- 仕事の意味を感じられなくなる
- 自分は仕事に向いてない!という感覚に襲われる
などの症状に悩まされるのが特徴です。
当然のようにキャリアに大きな悪影響を及ぼすので、どうにかしたいところです。
そういうことから、この研究は、フィンランドの女性630名を対象に横断的な調査を行い、
- 普段からどんな食事をしているかをチェック
- 燃え尽き症候群のレベルをチェック(Bergen Burnout Indicatorを使用)
という2つのポイントを調べた上で、食事とバーンアウトのレベルの関係性を分析しました。
食事の健康レベルは「北欧の栄養ガイドライン」を基にしていて、
- 健康的な食品=野菜、ナッツ・種子類、豆類、低脂肪乳製品など
- 不健康な食品=砂糖入り飲料、赤身肉や加工肉、アルコールなど
などのように分類し、さらには参加者の体型、血液サンプル、身体活動レベル、自己申告によるストレスと不安などもチェックしたとのことです。
その結果はと言うと、
- 燃え尽き症候群のレベルが高い参加者は、普段の身体活動が少なく、睡眠の質が低く、不安のレベルが高く、抑うつ症状が強かった
- 燃え尽き症候群のスコアが低かった参加者ほど、健康的な食品(特に低脂肪乳製品、野菜、果物、ベリー類、鶏肉)を多く食べていた
- 1日に1〜4種類の不健康な食品を摂取している参加者には燃え尽き症候群のスコア上昇が見られた
だったそうです。
予想する通り、野菜や果物を多く食べている人は、仕事での燃え尽きに強い傾向があったということですね。
小規模な横断研究なので、そこまでうのみにはできないものの、健康食が燃え尽きに効く可能性はあると言えそうです。
野菜に果物などの健康な食事はもちろん、良質な睡眠も重要だなと思いました。
最近、睡眠が良く摂れてないのでスマホ時間の縮小を考える必要がありそうです。