ブロッコリーは健康に良い、そしてアンチエイジングな作用を持つ最強野菜の一つです。
ブロッコリーが持ち上げられる理由のひとつがスルフォラファンです。
疫学研究とか生体外試験では「ガンの発生率が低くなるのでは?」と言われていて、やはり積極的に食べたい感じです。
ただ、ここでブロッコリーが問題になるのが、
熱に弱い!
という問題です。
というのも、そもそもブロッコリー自体にスルフォラファンが含まれているのではなくて、
- ブロッコリーには、スルフォラファンの材料になるグルコラファニンがふくまれている
- グルコラファニンは、ブロッコリーにも含まれるミロシナーゼという酵素によってスルフォラファンになる
という仕組みになっています。
ブロッコリーがふくむ2つの化学物質が接触して、はじめてスルフォラファンが放出されるわけですね。
しかし、残念ながらミロシナーゼは熱で働きが下がるんで、過剰な調理はスルフォラファンの放出量を減らす傾向があります。
イリノイ州立大学などのチーム(ソース)が、
ブロッコリーを熱してもスルフォラファンを簡単に残す方法がある!
というデータを公開していて、これが役にたちそうです。
この研究は、新鮮なブロッコリースプラウトをブロッコリーパウダーと一緒に参加者に食べてもらい、その後に血液検査を行ったものです。
すると、この2つの食品を一緒に食べた場合は、どちらか一方だけを食べた場合よりもはるかに高い値を示したということです。
つまり、この試験から分かったのは、研究チームによると、
” この研究は、ブロッコリーが過度に加熱されても、ミロシナーゼを含む別の食品と組み合わせることで、その効果を高めることができることを示している。”
とのことです。
要するに、ブロッコリーを加熱してミロシナーゼが破壊されても、別の野菜やスパイスであとからミロシナーゼを補ってあげればいいということですね。
具体的に、ミロシナーゼを補える商品としては、
- ブロッコリースプラウト
- マスタード
- 西洋わさび
- わさび
- 大根
- キャベツ
- ルッコラ
- クレソン
とあり生で食べられて、ブロッコリーを調理したあとでも、これらの食品をスパイスのように使えば、スルフォラファンのメリットを得ることができるわけです。
さらに研究チームによれば、
”ミロシナーゼが存在すれば、スルフォラファンは、消化器官の最初の部分で放出される。そこでは吸収が良いので、30分で生物活性が見られる。”
とのことです。
ブロッコリーを軽く茹でて、上記の食品を足し、好みの味付けでたべるだけで、スルフォラファンの恩恵を受けることができるということなので、ぜひトライしたいところです。