ヨガはダイエットに効果的なの?

ヨガがダイエットに効くかどうかって議論は昔からありますが、本当にヨガが体重の減少に役立つかどうかを調べたものが実はほとんどありません。

そんな状況で、ヨガで体重を減らせるのか?を調べた貴重なデータ(ソース)が2022年に出ています。

従来のダイエット研究は、ヨガの減量効果について否定的で、ヨガはカロリーを消費しないので、減量に効くわけがないという考え方がメインです。

反対に、ストレスは肥満の一つの原因であることから、そのストレスを緩和してくれるヨガ(ソース)は長期的な減量のサポートになりうるという考えもあります。

今回のデータは、ブラウン大学などの研究で、肥満または過体重の女性60人を対象とし、12週間のダイエットプログラムに参加してもらい、その際に、参加者を2つのグループのいずれかに無作為に振り分けてます。

  1. 12週間の料理教室と栄養レッスンに参加する
  2. 12週間のヨガコース(週2回のクラス)に参加する

その上で、みんなの体重の増減、ストレスの自覚、マインドフルネス、苦痛への耐性などを測定したところ、結果は以下のようになりました。

  • 予備的なデータでは、12週間の減量プログラムで大幅に体重が減った人(最初の体重の5%以上減った人)については、栄養レッスングループの人と比べて、ヨガグループの人はさらに3.5%体重が減り心理的尺度も改善した
  • 最初の減量プログラムで体重があまり減らなかった人(5%未満)には、ヨガの追加的な利点はなかった。ヨガが有効な人と無効な人の違いは不明

ということで、悪くない結果ではないでしょうか。

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炭水化物はちゃんと食べた方が良い?!

以前、糖質制限しても痩せないし、体に良くないという記事を書きましたが、

糖質制限しても痩せないし体に良くない!

2021年に出たデータ(ソース)も「適度な糖質の摂取は心血管疾患リスクの減少と関連する!」ってな結論になっていて、糖質制限について参考になると思います。

糖質はちゃんと摂取しないと、心臓病やら脳卒中のリスクが高まるのではないかということです。

この研究は、平均年齢52歳の9899人のオーストラリアの女性を15年間も追跡調査した健康調査データを分析したもので、

  1. 参加者にみんながどれぐらい炭水化物を摂取しているかを尋ねる
  2. 参加者の炭水化物と飽和脂肪の摂取量に応じて五分位に分ける
  3. 心血管疾患と脳卒中の発症率と比較する

みたいになってます。

かなりの長期にわたって食事量と心疾患リスクについてチェックしていますね。

その結果、15年間のあいだに心血管疾患の発症は1199件、

死亡は470件、

高血圧症は4198件、

肥満症は3588件、

2型糖尿病は1218件ほど確認されています。

  • 炭水化物の摂取量が総カロリーの41%から43%の場合、最も少ない摂取量(37.1%未満)に比べて、心血管疾患の発症率が44%低下した
  • 炭水化物の摂取量は総死亡率とは関連していなかったが、総カロリーに占める炭水化物の割合が増えると、肥満、2型糖尿病、高血圧の発症確率は下がる傾向が見られた
  • 飽和脂肪の摂取量は、総死亡率や心血管疾患のリスクとは関連していなかった。さらに、飽和脂肪の摂取量の増加は、高血圧、2型糖尿病、および肥満と逆相関していた。つまり飽和脂肪をよくとる人ほど血圧や肥満のリスクが下がる

となっています。

炭水化物も脂肪も適度に摂取しないと体に悪い!という、ある意味で当たり前なのですが、糖質制限をやってる方にはちょっと気になる結論だと思います。

極端な糖質や脂質の制限は体によくないということですね。

もっと痩せたいと思うと逆に太りメンタルは弱くなり病気にもかかりやすくなる!

十分に痩せてるのにダイエットしようとする人が多いという話を聞いたことがありますが、もうすでに十分痩せているのに、さらにモデル体型を目指してしまう場合です。

特に日本の女性には慢性的なカロリー不足(20代女性の平均摂取カロリーは1日1628kcalと言われています)が普通で、ホルモンバランスを崩しかけてる人もいるようです。

せっかく体重は減ったのに、慢性疲労とうつ症状で気分はよくないみたいになって残念です。

ということで、体重へのこだわりが強すぎる人のために「まずは自分の体型を受け入れたほうがいい」というデータの話です。

メンタルと体重には強い関係があって、いろいろと研究も進んでいます。

1.自分の体型を受け入れないと病気の発症率があがる

これはコロンビア大の論文(ソース)で、15万人の健康調査を分析したところ、

もっと体重を減らしたい!と思ってる人ほど

    • 病気になりがち
    • 主観的な気分も悪化しがち
    • 特に女性ほど悪影響を受けがち

といった傾向が出たそうです。

いっぽうで自分の体重にこだわっていない人は、ちょっと太りぎみでも病気にかかりにくかったということです。

どんな理由があるのか不明ですが、自分の体型を受け入れたほうが気分良く過ごせるのは間違いないようです。

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体型がスリムな人がやり続けている10の習慣

体重を保つには良い習慣が一番とは誰もが納得すると思います。

お菓子を食べる習慣を止められなかったら、健康な体重の維持は難しいはずですから。

ということで、2018年に出たデータ(ソース)は、「ダイエットに役立つ習慣ってどんなものがあるのか?」という点を調べています。

この研究は、特定の食事プランとかエクササイズ法を実施するのではなく、「日々の小さな習慣を変えたらどうなるか?」というポイントから調査しています。

具体的には、

  1. 太り気味な男女75人を集め、以下の3つのグループにランダムに分ける。

    1. 古い習慣を壊すことを目指す
    2. 新たな習慣を取り入れることを目指す
    3. 何もしない
  2. 古い習慣を壊すことを目指すグループには、異なるタスクが書かれたテキストメッセージを毎日送り、不健康な習慣を断ち切るように努力してもらう(「いつもと違う方法で通勤する」「普段やらない散歩や早歩きをやる」など)
  3. ダイエットに役立つ習慣を取り入れるグループには、チームが選んだ「10の良い習慣」を毎日取り入れてもらう

という感じで、12週間後の違いをチェックしました。

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