以前、糖質制限しても痩せないし、体に良くないという記事を書きましたが、
2021年に出たデータ(ソース)も「適度な糖質の摂取は心血管疾患リスクの減少と関連する!」ってな結論になっていて、糖質制限について参考になると思います。
糖質はちゃんと摂取しないと、心臓病やら脳卒中のリスクが高まるのではないかということです。
この研究は、平均年齢52歳の9899人のオーストラリアの女性を15年間も追跡調査した健康調査データを分析したもので、
- 参加者にみんながどれぐらい炭水化物を摂取しているかを尋ねる
- 参加者の炭水化物と飽和脂肪の摂取量に応じて五分位に分ける
- 心血管疾患と脳卒中の発症率と比較する
みたいになってます。
かなりの長期にわたって食事量と心疾患リスクについてチェックしていますね。
その結果、15年間のあいだに心血管疾患の発症は1199件、
死亡は470件、
高血圧症は4198件、
肥満症は3588件、
2型糖尿病は1218件ほど確認されています。
- 炭水化物の摂取量が総カロリーの41%から43%の場合、最も少ない摂取量(37.1%未満)に比べて、心血管疾患の発症率が44%低下した
- 炭水化物の摂取量は総死亡率とは関連していなかったが、総カロリーに占める炭水化物の割合が増えると、肥満、2型糖尿病、高血圧の発症確率は下がる傾向が見られた
- 飽和脂肪の摂取量は、総死亡率や心血管疾患のリスクとは関連していなかった。さらに、飽和脂肪の摂取量の増加は、高血圧、2型糖尿病、および肥満と逆相関していた。つまり飽和脂肪をよくとる人ほど血圧や肥満のリスクが下がる
となっています。
炭水化物も脂肪も適度に摂取しないと体に悪い!という、ある意味で当たり前なのですが、糖質制限をやってる方にはちょっと気になる結論だと思います。
極端な糖質や脂質の制限は体によくないということですね。