もっと痩せたいと思うと逆に太りメンタルは弱くなり病気にもかかりやすくなる!

十分に痩せてるのにダイエットしようとする人が多いという話を聞いたことがありますが、もうすでに十分痩せているのに、さらにモデル体型を目指してしまう場合です。

特に日本の女性には慢性的なカロリー不足(20代女性の平均摂取カロリーは1日1628kcalと言われています)が普通で、ホルモンバランスを崩しかけてる人もいるようです。

せっかく体重は減ったのに、慢性疲労とうつ症状で気分はよくないみたいになって残念です。

ということで、体重へのこだわりが強すぎる人のために「まずは自分の体型を受け入れたほうがいい」というデータの話です。

メンタルと体重には強い関係があって、いろいろと研究も進んでいます。

1.自分の体型を受け入れないと病気の発症率があがる

これはコロンビア大の論文(ソース)で、15万人の健康調査を分析したところ、

もっと体重を減らしたい!と思ってる人ほど

    • 病気になりがち
    • 主観的な気分も悪化しがち
    • 特に女性ほど悪影響を受けがち

といった傾向が出たそうです。

いっぽうで自分の体重にこだわっていない人は、ちょっと太りぎみでも病気にかかりにくかったということです。

どんな理由があるのか不明ですが、自分の体型を受け入れたほうが気分良く過ごせるのは間違いないようです。

2.自分の体型を嫌うと逆に肥満のリスクは上がってしまう

ボディイメージと肥満には明確な関係がありまして、2015年のテキサス大による論文(ソース)が有名です。

約4000人の若者を調べたところ、「自分は太りぎみだ」と思っていた人ほど、1年後はさらに肥満が加速していたとという結果が出ています。

もうひとつ2013年のフロリダ州立大の調査(ソース)でも、似たような結果が出ています。
これは、4000人の成人を調べたところ、自分の体重についてネガティブなイメージが強い人は4年後に太る確率が2.5倍も高かったそうです。

体重に関するストレスがコルチゾール(ストレスホルモン)を増やし、食べ過ぎにつながってしまう傾向があるのではないかということです。

3.自分の体型の欠点を受け入れた人は困難に強い

これは、2014年の論文(ソース)で、153人の女性を対象に、全員のBMIとボディイメージ、自尊心などを調べています。

すると、自分の体型の欠点を受け入れている人ほど、

  • 摂食障害が起きにくい
  • 日々のストレスに強い
  • 嫌な目にあっても回復しやすい
という傾向が明確に出ています。
自分の体型にOKが出せる人ほど、レジリエンスが高いわけです。
この現象は実際の体重とは関係なく、太りぎみの人でも「自分の体型で大丈夫」だと思ってればメンタルは強くなるみたいです。

研究者によれば、

”精神の強さを得るには、必ずしも自分の体をポジティブに捉えなくてもよい。もっとも大事なのは、自分の体の欠点を認めて「それでいい」と考えることだ。”

とのことです。

この点は、「性格の欠点を治すよりも受け入れよう」と主張する最近の心理学にも近いです。

まとめ

以上の話をまとめると、

  • 自分の体型を受け容れないと病気になりがち
  • 自分の体型を嫌うと逆にストレス太りの原因になる
  • 体型の欠点を受け入れたほうがメンタルは強くなる

となります。

年齢別、性別で標準とされる適度な体脂肪を達成したら、そこから上を追う必要はなさそうな感じですね。

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