糖質を制限するダイエットをしても同じカロリーで糖質も食べるダイエットと比べても体重は減らないし、普通に摂取カロリーを制限することと大差はありません。
糖質制限し、ブドウ糖が足りない状態をつくって体内のケトン体をエネルギー源にするスポーツ選手のダイエットはエネルギーの効率は良くなるけどパフォーマンスは上がらないという研究結果もあります。（ソース）
ケトン体(脂肪が燃えた後に肝臓で作られる）は良いエネルギー源にはなるけれど、酵素の利用効率が悪くなって運動が長引くと辛くなるのでパフォーマンスは上がらないということですね。
運動の後の糖質は必要です。
もし運動した後糖質をカットしておくと、免疫力が落ちて風邪などひきやすくなってしまいます。（ソース）
この研究によるとエクササイズは体に与えるストレスの一種なので、運動が激しくなると体が受けるストレスも増加し免疫細胞が血中から肺へ移動してストレスに立ち向かうということになります。
エクササイズは適度な運動なら風邪を引きにくい傾向がありますが、度をこすと免疫力が下がってしまうので注意が必要です。
そこでこの免疫低下を防ぐために簡単なのが糖質を摂ること！なのです。
糖質が血糖値を安定させてストレス反応を下げてくれるので免疫細胞が血中が移動するのを防いでくれます。
昔、宮本美智子さんのいわゆる「世にもダイエット」が流行っていて私もやったことありますが、宮本さん本人がちょっとやりすぎて、亡くなられてます。もしかすると糖質制限しすぎた弊害かもしれません。
どれくらい糖質をエクササイズの後摂ればいいのか？
一時間きっちりやった後だと30-60ｇの糖質でよいそうです。
糖質の種類は何でもよいそうですが、ここは健康的に果物にしたいですね。やはり万能なバナナが一番でしょうか。
糖質制限して体脂肪が燃えやすい体になるのか？
コロンビア大学の過去に行われた糖質制限ダイエット研究の中から質の高い28件を選んでデータ分析を行なったのですが、（ソース）
結果は、
- 高糖質も糖質制限ダイエットも体の代謝や体脂肪の減り方に与える影響は変わらない。
- どちらかと言えば糖質多い食事の方が平均26kcalと少ないですが、代謝はあがる。
ということでした。
まとめると、
糖質制限のダイエットしても他のダイエットに比べて特に効果はないし、エクササイズの後はむしろ糖質をとったほうがいい。さらに糖質を制限しないほうが代謝は上がるということです。