週4以上のサウナで脳が健康になる!?

サウナが脳に効く?

サウナはアンチエイジングに効果がある

以前、サウナはアンチエイジングに良いという記事を書きましたが、今度は「サウナが脳に効く!」という別の研究(ソース)が出ています。

これは東フィンランド大学の研究で、42〜60才の男性2,315人を対象にしています。

80年代の時点で全員の認知レベルをチェックしたうえで、約20年のフォローアップを行ないました。

週4以上のサウナで認知症リスクが大幅に減少

そのうえで、酒、タバコ、運動の習慣やBMIなどの要素を調整して調査したところ、

  • 週に4〜7回の割合でサウナに入ると、
    • アルツハイマーのリスクが65%下がる!
    • 認知症のリスクが66%下がる!
  • 週に2〜3回のサウナだと、だいたい認知症リスクは20%ほど下がる!

という結果が出ています。

つまり、サウナに入れば入るほど脳が衰えにくくなるということです。

サウナが脳にいいのは血流アップのおかげ

サウナが脳に良い理由は明確には分かりませんが、遠赤外線で血流が上がるからではないか?という説が有力視されています。

ランニング後のサウナで血流があがって持久力があがるという論文(ソース)もありますし、

また、同じデータセットを使った2015年の研究(ソース)でも、「サウナは心疾患のリスクを大幅に下げる」という結論になっていて、どうも血流のアップがいろんなメリットをもたらしてるようです。

血流がよくなれば脳にも良さそうです。

研究者によれば、

” 循環器系の健康が脳にも良いのはよく知られている。さらに、サウナによるリラックス効果と幸福感の上昇も、脳へのメリットに一役買っているのかもしれない。”

とのことです。

これから寒くなってくる時期にサウナで血流をよくするのは健康的ということですね。

キノコで脳の働きが衰えるリスクが50%も下がる?!

キノコが健康食材だというのはよく知られていて、ダイエットに効くかも?(ソース)とか腸内細菌を増やすかも?(ソース)という見解があります。

さらに、2019年にでた研究(ソース)は「キノコで認知症リスクが減るのでは?」という結果が出ていて面白いです。

これはシンガポール大学などの研究で、60歳以上の男女663人を6年間追いかけた観察研究になってます。具体的には、

  1. 普段どれぐらいキノコを食べてるかをチェック
  2. 定期的に運動テストと認知テストを行う


という感じになっていて、この研究をした理由は、

” 興味の対象は、エルゴチオネインという物質である。これは特有の抗酸化と抗炎症効果を持った物質で、人間は体内で合成できない。しかし、キノコには多くふくまれている。”

ということです。

キノコにはかなりすごい抗炎症効果があるので、食べ続けたら良い影響が出るのではないか?と考えたわけです。


データから年齢や性別、教育レベル、タバコ、血圧、野菜の消費量、運動量といった定番の要素を調整した結果、

1週間に300g以上のキノコを食べている人は軽度認知症リスクが50%下がる!


ということになったそうです。

軽度認知症ってのは、痴呆まで大きな症状ではなくて、人より忘れやすかったり日常生活にちょっと支障をきたすぐらいのレベルです。

” この相関は驚きだし勇気づけられる。これだけ日常的な食材が脳機能の低下に劇的な影響をあたえるのだから。”


ということで、サンプル数が少ないですが、確かに50%の差ってのは大きいです。


また、ここでいうキノコは、

エノキダケ

ヒラタケ

シイタケ

マッシュルーム


などで、スーパーで普通に手に入るもので簡単に試せそうです。




これは観察研究なので「キノコが脳に効く」とは完璧には言えません。キノコには、

ビタミンD

セレン

スペルミジン


という成分が含まれていて、いずれも神経を守る働きあるので、エルゴチオネインだけの成果なのかはよくわからないですが、いずれにせよ、脳へいい効果をもたらしてくれそうです。


今回のデータは過去の調査とも呼応しいて、2031人を対象にしたノルウェイの研究(R)では、

キノコを食べれば食べるほど認知テストの成績も上がる

キノコ以外の野菜でも認知テストの成績は同じぐらい上がる


という報告が出でいます。キノコにこだわらなくてもいいのかもしれませんが、手に入りやすい優良食材なのは確実なので、積極的に取り入れていくのは悪くないと思います。

聴覚は脳の働きに重要

脳の働きが下がりにくい人はどう違うのでしょうか?

これは2000人の男女を対象としたマンチェスター大学の研究で、1996年〜2014年にかけて2年ごとに全員の記憶力をチェックして、認知機能にどんな変化が出たかを調査したものです(ランダムに選ばれた10個の単語をどこまで覚えられるか?など記憶力をチェックしています)。

そして、脳の働きが下がりにくい人は何が違うのか?というのを調べたところ、

耳がよく聞こえる人ほど認知機能が下がりにくい

ということが分かりました。耳がいい人ほど脳の機能がよく、さらには耳が悪い人が聴覚の治療を受けた後に、頭の働きが改善したそうです。先日臭覚が体型に関係するという記事を書きましたが、聴覚も、またアンチエイジングという点で重要なのですね。

研究者によれば、

” 聴覚の治療をした被験者のうち、約75%に脳機能の向上が確認された。

耳の治療で認知機能の低下がふせげるとは想像していなかった。基本的に、加齢による認知の低下は避けられれないことだからである。”

ということで、研究者も驚くような結果だったわけです。

具体的な数値的には、耳の治療による認知機能の改善レベルは、10個の単語を覚えるテストでもうひとつの単語を余計に記憶できる程度だったそうです。

その点では劇的な変化とは言えないですど、おとろえはじめた脳が改善するということだけでもすごいと思います。

では、どうして聴覚がそこまで大事なのでしょうか?

” 聴覚への刺激は、脳につながる神経をも刺激する。”

という可能性を研究者は指摘しています。さらには、

” 聞く力が衰えた人は、そうでない人に比べて速く脳の働きが低下する傾向がある。これは、聴覚が働かないせいで社会的なコミュニケーションがさまたげられるのが大きいからだろう。

聴覚が低下すれば、親しい人とのやりとりもめんどうになるし、家族や友人との関係性も絶たれてしまう。”

と、コミュニケーションの減少も大きな原因のひとつとしてあがっています。

史上最大の幸福調査と呼ばれるハーバード成人発達研究でも確認されたように良い人間関係は幸福への最強の道なので、これが絶たれると脳機能も下がるということでしょうか。

ちなみに、2000人の男女にへ定期的に認知テストをした別の論文(ソース)によると、

白内障の手術を受けた患者の50%は認知の低下が遅くなった

そうです。耳ほどではないにせよ視覚もコミュニケーションには欠かせない要素で、認知機能に大きく影響するということですね。

先日書いた臭覚にせよ、聴覚、視覚と私たちの基本的な感覚は脳の機能に影響を大きく与えているわけで、なるべくならこの感覚が衰えないようしておきたいものです。