ずっと勉強してきたCAPMですが、それって一体どんなものなのか説明します。
アメリカのPMI(Project Management Institute)という世界最大のグローバルプロジェクトの団体が認定する資格の一つです。
対象はPMの初級者や、プロジェクトメンバーなどです。
他の資格としてProject Management Professional(PMP)がありますが、試験を受けるのにプロジェクトマネージャとして経験が3年は最低必要です。
PMIとは何か?
世界中に数十万の会員をまとめていて、日本にも支部があります。
もともとは1960年代にプロジェクトマネージメントに関わる人達がPMという仕事をプロフェッショナルとして認めてほしいということで結成されました。
PMIは「PMBOK Guide」という A Guide to Project Management Body of Knowledgeー プロジェクトマネージメント知識体系ガイドーと呼ばれる標準書を発行していて、それをもとに資格試験を主宰しています。
現在は6th Editionが標準のとなっています。ネット上にフリーのクイズがよくあるのですが、元となる標準書が5th Editionだったりするので答えがやや異なることがあって
最初は混乱しました。
例えばProcurement マネージメント(外部へ受注する時のマネージメント)という項目があるのですが、5thではClose Procurementが存在し、6thではそれはControl Procurementに含まれています。
PMBOK Guideの初版は90年代の前半に編集されていて、当初はアメリカでしか受験できなかったのですが、このPMBOK標準書と資格制度が成功して世界中に広がり今は色々な国でその国の言語で試験を受けられるようになっています。
CAPMは経験は1500時間ほど(約214日間)の経験か23時間の公式なPMの研修の受講が必要とされています。
私はSkillportというサイトでの勉強と1年ほどのPMの経験で受験資格を得ました。
なぜこの資格を取ろうと思ったか、それはポジションの募集でPMIの資格を持っていることという条件があったので有資格だとプロジェクトマネージャの仕事を得るのに有利かなと思ったからです。
この標準書を読んでいて思ったのはかなり記憶力が必要です。
プロジェクトマネジメントのKnowledge areaには以下の10のエリアがあって、
Project scope management
Project schedule management
Project resource management
Project cost management
Project stakeholder management
Project communication management
Project quality management
Project risk management
Project procurement management
![](https://ritsukomeissen.com/wp-content/uploads/2019/07/white-board-593309_640-300x200.jpg)
それぞれのカテゴリーでどんなプロセスがあるか(基本Plan, Execute, monitor &Control)それぞれのプロセスのインプット、アウトプット、使用されるTools とテクニックを事細かに頭に入れる必要があります。
カテゴリーの中にはオーバーラップしている部分、例えばステークホルダーマネジメントとコミュニケーションマネージメントは影響しあっているので、それぞれのカテゴリーだけでなく関係性も理解する必要があります。
後独特の言葉にもなれる必要があります。例えば、Work Performance Dataというのはプロジェクトの実行中に出てくる生の処理されていない情報です。例えば今日のタスクは終了した、みたいな。
それが処理されてもっと意味のあるものになるとWork Performance Informationと呼ばれます。今日のタスクは終了したという生の情報が、今日のタスクは2日遅れているというもっと意味のある情報になります。
そしてそれが関係者にレポートとして配布するためにWork Performance Reportという形になります。そこにはグラフやフォーキャストも含まれてもっと理解しやすい形です。
こういう感じで独特な言葉を覚えてどこのプロセスでアウトプットされ、それがどのプロセスにインプットされるかを覚えていくことになります。
この資格を勉強して良かったと思うのは、実際のプロジェクトはここまで綿密には実行されることは少ないけれどプロジェクトマネージメントと言っても先ほど挙げた色々な分野があることを理解できたし、その関連性も分かったことです。