仕事にやりがいを見出すには?

2007年のメタ分析(20万人以上のデータ分析)によると(ソース)、

仕事にやりがいを見い出せるには5つのポイントがあります

好きなことを仕事にするというよりはやっている仕事にやりがいを見い出せたらそれが好きな仕事になるということです。

仕事上面倒なことを減らし、やりがいを感じる5つのポイントに集中できることが大切です。

1.自治性
2.対応性
3.困難さ
4.フィードバック
5.全体性

1.自治性

自治性とは、自分の裁量でコントロールできることです。

ただの歯車になっておらず、責任を任されて仕事しているかどうかということです。とある仕事を上司から言われてやるだけなのか、裁量があるかどうかがポイントです。

フリーランスなどは自治性(コントローラビリティ)という点ではほぼマックスに近いですね。

自分の裁量次第でどうにでもなりますから、というか自分しか(!)いないので、誰にも頼れないです。

2.対応性

仕事の内容に幅があるかどうかです。

自分はこれが得意だからこういうことができるとか、得意な能力をどう生かせるか色々挑戦してみて、うまくいったらそれを仕事にする、そういう対応が可能ならばその仕事をやりがいのあるものに変えられることができるはずです。

3.困難さ

適度な難しさがないと人間は飽きてしまいます。挑戦的なことである方がやりがいを感じやすいので仕事がある程度困難である方がやりがいへと繋がります。

4.フィードバック

自分の成果が自分に返ってくることです。

仕事を達成してもそれが上司の成果として報告されたら、やりがいは感じられませんよね。仕事の成果が他人のものになるとやりがいは見出しにくいです。

5.全体性

仕事を最初から最後まで任されることです。

企画からできれば客に届けるところまでかかわっていけることが重要です。

影響力が一番大きいのは人に役に立っているかどうか、他人に対して影響を与えているかどうかを知ることです。

1999年の研究(世界的なデータ)でも同様の結果がでています。文化的な差もほとんどありません。(ソース)

このようなやりがい研究によれば、

天職を見つけるのに一番大事なのは、どんな仕事についているかでなくて、
仕事をしていることで回りを幸せにできてると感じるかどうか、影響を与えていると感じられるかどうかです。

ペンシルバニア大学ウォートン・スクール教授アダムグラントによると、やりがいを感じるのに自分の商品を作った場合、消費者に会ってみるのが効果的であるとしています。

2007年の彼の研究では大学で寄付を集めるスタッフが実際寄付を利用して学業に励んでいる学生と面会してもらうと、ただお金を集めている人よりもパーフォーマンスが上がったという結果がでてます。

電話でアポ時間は140%あがり、実際の寄付金も400%上がったそうです。

別の例では、レントゲン技師に患者さんの顔を見せると
分析レポートが29%長くなり診断の正確さ46%あがったという結果があります。(ソース)

自分たちのやった商品やサービスがどう役にたっているかを実際に使っている或いは恩恵を受けている人たちに会うことでやりがいが増すということが分かっています。

世に言うインフルエンサーの人たちがSNSで多くの人に影響を与えていますよね。

彼らはその影響力を知ってさらにやりがいを感じているのではないかと思います。

独立起業するとモチベーション上がらざるを得ないですね。

自分でコントロールできるので全て自分次第だし、フィードバックも全部自分に返ってくるので上の5つのポイントを満たしている訳です。

ここに挙げられてませんが、やりがいに見合う報酬も十分である必要はあると思います。仕事はやりがいあるけど、給料は安いではモチベーションは続きませんから。