「人生の成功は5才の段階で決まっている!」ペンシルベニア州立大の実験研究が興味深い結果になっています(ソース)。
これは、まずは1991年に753人の5才児を集めて、幼稚園の先生たちに全員の性格を採点してもらいました。具体的には、
- 自発的に困った助けているかどうか?
- 他者の感情を理解するのが上手いか?
- 他者に物を分け与えることができるか?
- 指示されなくても友だちと協力できるか?
- 他人の意見をちゃんと聞けるか?
- エラそうにならずに自分の意見が言えるか?
- 他人にフレンドリーに接することができるか?
などの点です。要は共感力の高さを調べたということです。
20年後に再び調査を行ったところ、5才の時点で共感力が高かった子どもほど、
- 大学の卒業率が高い
- 若いうちに定職につく確率が高い
- 正社員である確率が高い
という傾向があったそうです。
逆に、共感力が低かった子どもは、
- 逮捕率が高い
- 大酒を飲みがち
- 決まった家を持ってない確率が高い
- 公的扶助を受けている確率が高い
といった傾向が高かったということです。
「心の知能指数が高い人は年収も高くなる」というデータもありますし(ソース)、やはり共感力は重要ということですね。
研究者によれば、
” 共感能力が良い結果を生む理由はわかりやすいだろう。学校でも社会でも、いったん人間関係がうまくいけば、未来に良い影響をあたえることになる。
今回の研究により、子どもたちの社会性と感情の能力を伸ばすことが、彼らの将来にとって非常に大事だとわかった。”
ということです。
いちおう大人になってからも共感力は鍛えられる(ヨガや瞑想など脳の迷走神経を刺激する)ので、子供のころ共感力がなかったとしても大人になってそれを自覚し、修正することは可能です。